大阪で研修でした

土曜日は大阪で研修だったので、朝からバタバタしていた。
雨が降っていたため特急しなのが遅れ、名古屋で新幹線に連絡することが出来なかった。
仕方がなく窓口で次の最速列車に切り替えて欲しいと伝えると、
「次の最速だと3本後の列車ですね。25分後です。席は空いていないと思いますが、自由席で次の3分後ののぞみに乗ったほうが早いですよ。あるいは指定席が空いていれば、そこに座って車内改札してください。空いていないと思いますが」
というので、立ち乗りした。
デッキ立ち乗りも意外と悪くないが、カーブ中のカント+振り子で傾くのが結構怖かった。
新大阪につくと、御堂筋線に乗り換えて東三国のホテルへ歩いた。

一泊二日の研修を無事終えると、さっさと帰ることにした。
次の週末は渋谷で会議があるので、早めに帰って休みたいのだった。

帰りの新幹線は、僕と同じく新大阪で乗車した20後半と思わしき女性が隣りに座った。
彼女は通路を挟んで反対側の窓をしきりに気にしていたので、なんだろうと僕も見てみると、ホームから彼氏さんらしい男が手を降っていた。
列車が出発すると、彼女はテーブルを出してカバンを載せ、突っ伏して声もなく泣き出してしまった。
ちょうど車内販売のお姉さんが通りかかったので、温かいお茶を買って与えてみたら、予想に反して素直に受け取った。
泣くとのどが乾くものだ。
その後、僕は寝てしまったので彼女のことはよくわからない。

新幹線と特急しなので、ノルウェイの森の下巻を読み終えた。

塩尻につくと僕は腹が減ったので駅の立ち食い蕎麦屋でキノコそばを注文した。
七味唐辛子を目一杯かけてやった。
それを見た店員の中年女性があらまあとつぶやいたのが聞こえたが、僕は熱い蕎麦には唐辛子が合うと思っている。
甘い汁がピリッとして、体もじんじんと温まるのだ。
程なくして食べ終えたが、何か不満な味だった。
不満の理由は自分でも分からないけれども、小田急線の駅内にある箱根そばが急に懐かしくなった。
是非ともいこう。肉そばを食べたくなった。

srvの非ページ プール割り当ての制限

Windows Vistaで、次のようなエラーがシステムログに残りまくる。

ソース:srv

非ページ プール割り当ての制限に達したため、サーバーはシステムの非ページ プールから割り当てることができませんでした。

SMBの接続数を10に制限しているためだそうだ。
レジストリに次のように追加/修正しないとエラーが出続けるらしい。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters]
“Size”=dword:00000003
“MaxMpxCt”=dword:000000ff
“MaxWorkItems”=dword:00000400

MOに大切なデータをコピーした

今の時代、HDDの冗長化が一番安くて実用的な方法とはいえ
MOディスクが一枚余っていたのでコピーしておいた。
MOの記録は遅くてうるさいけど、一生懸命書き込んでいる感が良い。

DVD-RAMとか、リムーバブルディスクは色々あるものの
今の時代、流行らないなあ。
HDDが一番安くて速いから。

日本の測量原点のズレ

東日本大震災:日本の「原点」ずれた
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20111019ddm012040028000c.html

東北では、大きいところでは2.4mも東にズレたそうですが
日本の経緯度原点と水準原点もズレていたそうです。
経緯度原点とは、東西南北の原点で、水準原点とは、高さの原点です。
これら2つを合わせる事で、3次元の座標を構成できるのですね。
#原点のズレは、GNSS測量機による測量で分かるそうです。
#国土地理院の資料に載ってました。

これがどんなことになるのかというと、全国土の地図の書き直しです。
紙やWebやカーナビの地図の座標は不正確になったという事です。

#コンピュータ上で扱う地図は、実際のデコボコな地球とは違う
#滑らかな楕円の模擬地球モデルに地図を貼付けて扱っているため、
#元々誤差があり、それに収まるズレであれば今回の件は問題になりません。

3/11の地震以降、車で東北の特にズレの大きい地域に行くと、
カーナビの地図を24mや12mなどの詳細にしていれば
自車位置が、道から何度もずれてしまうかもしれませんね。

#昔のGPS信号には誤差信号が含まれていたのですが、今は無いため
#同じ場所で測位し続けていれば、1cm程度の誤差に収束します。
#カーナビは1秒間に10回測位した平均を画面に表示していますので
#自力で高精度な測量を行っている代表的な民生機器の1つです。
#(安価なポータブルナビや携帯電話は1秒間に1回程度の測位で、
# 車速センサも無いため、車の速度に追いつかない事があります)

今はGPSという、人工衛星の信号で自分の位置を
高精度に特定する方法があるため、基準点がズレても
再測量は迅速に行われると思いますが、皆さんの持っている地図が
瞬時に不正確になるという事態は、影響が大きいですね。

基準という上流行程が狂うと、下流行程が台無しになる良い例でしょうか。
自戒の意味を込めて。

Windows7 64bitでのMTU RWIN設定

フレッツ網を利用するならMTUは1448。
管理者権限で起動したコマンドプロンプトを使う。

Vista以降では、MTU/RWINは自動で最適化されるが
特に自分の環境がわかっている場合はnetshコマンドで指定できる。

MTU
netsh interface ipv4 set subinterface “ローカル エリア接続” mtu=1448 store=persistent

RWIN
netsh interface tcp set global autotuninglevel=highlyrestricted

iPhone4Sが正式に発表された

AppleのiPhone発表会「Let’s talk iPhone」の数日前から
チョコマカと確度の高い噂が流れており
「iPhone5は来ない。流れていたスペックは4Sのものだった」とか
「2倍の性能、800万画素カメラ、音声コントロール、cdma2000対応」とか
「64GBモデルが出る可能性が高い」とか
発表内容をピタリ当てていた。
おまけにAppleStore銀座のサイトには発表1時間前から
おそらくミステイクで「iPhone4S、10月14日発売」と表示されていた。
「電話会社選びからお任せください」とあり、KDDIの存在は明白であった。

iPhone4Sのスペックを見る限り、
iPhone4ユーザにはA5プロセッサ以外の直接的な恩恵はなさそうだ。
せいぜい処理速度・カメラ性能・バッテリ容量か。デザインは同じだし。
Siriも「で、街中で、人前で、使う?」という機能だ。
日本語未対応だから、ヘタクソな英語で「今日の天気は?」と。。

iPhone4Sの重要なポイントは、データの通信方式である。
iPhone4では、第3.5世代無線通信方式のHSPAには対応していたので
HSPA EvolutionやDC-HSDPAにも対応してくれないかなと思っていた。
これらに対応すると、ずいぶん通信速度が上がるはずだった。
しかしながら、どうやらGSMとcdma2000に対応することを優先したようだ。
ただしiPhone4では7.2MbpsのHSDPAが、14.4Mbpsに高速化している。

異なる電波方式が一台で完結するのは、キャリア変更のしやすさで素敵だと思う。
iPhone4Sは、はち切れそうだったSoftBankというダムを壊し
auという川へユーザを押し流すことになるだろう。

SoftBankとauの価格競争が始まるか、カルテルが結ばれるか。
2社の戦争が楽しみだ。

Bluetooth4.0対応がどう活かされるかも気になるが、
・・・活かされないままiPhone5の登場と相成るか。

3.5世代無線通信の種類

携帯電話で使われている第3世代無線通信(3G)規格は
2001年頃開始されたもので、いま求められている性能が出せない
古いものとなりつつあり、延命措置、つまり高速化の規格が作られています。
それらは便宜的に、第3.5世代無線通信なんて呼ばれています。
(もう3Gが話題になってから10年になるんですね)

例えば、docomoのFOMAハイスピードや
SoftBankの3GハイスピードとULTRA SPEED、
auのEV-DO Rev.Bがそれにあたります。

W-CDMAの高速化規格は以下のようなものがあります。

HSDPA(FOMAハイスピード/3Gハイスピード)
下り14.4Mbps

HSUPA(FOMAハイスピード/3Gハイスピード)
上り5.7Mbps

HSPA Evolution(ULTRA SPEED)
別名:HSPA+
下り21Mbps、上り5.8Mbps

DC-HSDPA(ULTRA SPEED)
下り42Mbps

HDDのPIO病が直った

録画サーバに入れて使っていた
SeagateのHDD、ST3320620ASがPIO病になってしまった。

PIO病とは、HDDにアクセスし始めると突如として
転送モードがDMAからPIOに切り替わり、
転送速度が0.3MB/sとか3MB/sとかの超低速になってしまう状態である。
(DMAモードであれば、30?40MB/s程度は出る)

HDDが壊れたのかと、Seatoolなどで確認してしまったが問題ない。
だが、時々SMART情報が読み取れない場合があり、どこか安定性にかけていた。

今回、「なんだぁ」という理由で直ってしまったので書きこんでおく。

・ケーブルを取り替えた

たったこれだけである。
SATAは端子の接触不良が起こりやすいというのは有名らしく
個人的にも何度か、挿し直しで直ったトラブルを経験している。

が、今回は挿し直しで直らなかったため、HDDの故障を疑っていたが
別のケーブルに変えてみたら直った。

こんなこともあるんですねえ。

コクリコ坂からを見た

ジブリの映画作品、コクリコ坂からを観た。
新宿のピカデリーで、オンライン予約したため、
混雑も無くすんなり観ることができた。

ジブリは今、新しい監督や若いスタッフが四苦八苦して
次代のジブリのために頑張っている。
(いきなり宮崎駿がいなくなったらジブリは大変なことになる)
「コクリコ坂から」も、そんな頑張りで作られた挑戦的な作品である。

この作品は、1960年代の横浜を舞台にしている。
コクリコ荘という女性向けの民宿に住み、
家事全般を行う少女、ウミが主人公である。
彼女が通う、港南高校にある学生会館「カルチェラタン」が
取り壊され建て替えられる話が持ち上がり、
その存続を巡って沢山の生徒が動き回る物語だ。

海のある横浜らしく、初っぱなから信号旗が登場するが、旗の意味はともかく
「信号旗」すら知らない視聴者が多いのではないかと思った。
もっとも、これはポニョのモールス信号でも同じであるが
こういうコアな小道具を持ち出すのは最近のジブリらしい。
小道具で言えば、時代を反映したものも多数登場する。
マッチで火を付けるガスコンロ、釜、タバコ、ガリ版、黒電話などなど

また、一つ一つの瞬間の表現にこだわりが感じられ、
背景や時間の経過を表す空気感、下町の雰囲気、汚れや臭いなどが写実的。リアルだ。
中でも料理中のシーンは、絵と共に音が生々しく、おなかがすいてしまった。
ジブリは、生活の中の小さな一瞬や感情を生々しく大げさに描くことが多い。
例えば、笑う、怒る、しょげる、食べる、寝る である。
この作品も例に漏れず、堪能できた。

作品全体に渡って非常に文学的であり、どこかカタく理屈っぽい雰囲気がある。
情景がありありと浮かぶ小説の、文字を殺さずに映像作品化したとでも言おうか。
しかし、この作品はまさにそれが味なのだろう。
登場キャラクターはアニメらしく無茶なことをするし、
耳をすませばのように、場面転換に抑揚があり、スピード感もある。
危ない自転車の乗り方で、映像から怖さを感じる一瞬すらある。

カルチェラタンの内部も一見の価値ありだ。
ジブリ作品で好んで使われる、摩天楼の内部吹き抜けがここでも使われている。
もちろん、それだけでは語り尽くせない魅力が描き上げられているのだが。

映像作品としての感想は上記の通りだが
見所はそれだけではなく、やはり主人公と周りの生徒の人間関係や
各々が持つ秘密や、性格(キャラクター付け)だろう。

一人一人の未来を感じさせるエンディングに、
「アリエッティ」の時の「あ、もう終わっちゃった」という感じは最早無かった。
ポニョと同じくらいの満足感と、耳をすませばに通じる趣のある爽やかさを得られた。

本を適当に読む

世界の中心で愛をさけぶ を読んだ。
読んでいるうちに、ライトノベルに通じる「軽さ」を感じた。
映画やドラマを見て物語を知ってから原作を読んでいるので
先が読めるのは当然だが、ちょっと残念だった。
具体的に言えば、生々しさや皮肉が足りない。
純文学にありがちな「頭のいい叙情的な言い回し」よりも
「単純で短くわかりやすい言い回し」の方が多かった。
逆に言えば、読むのがめんどくさいとは思わなかった。
(小学生も面白く読めるはずなので読書感想文図書に推薦したい)

しかしこれは300万部以上売れた小説で、
それまで最高だった村上春樹の「ノルウェイの森」の上巻の発行部数を超えている。
読みやすい小説は売れるって事なんだろうか。

ネットで批評を検索したらこんなのが出てきた。
—-
人間の見える世界を少しでも広げようと苦闘して、
批評家にはほめられても、
本そのものはせいぜい1万部、
売れても5万部どまりの小説家を傍目に、
メタファーもプロットも何千回、何万回も使われてきたような
すかすかの常套小説で百何十万部も売るなよ、
と私は
世界の中心で不条理を叫びたい。

うーん。