雲のむこう、約束の場所

新海 誠の短編アニメ
「雲のむこう、約束の場所」を見た。

新海 誠のアニメは、労働力を駆使できないからか
キャラクターの動きがとても少ない。
つまりキャラクターの生命感が少ないのだ。
まるで、セリフだけがどんどん流れていくように感じる。

だが、それを補うかのように繊細で美しい描写をする。
写真からおこしたと思われる背景や、
3DCGを駆使した光の表現力がとても美しい。
一枚一枚の凝った絵が動いているかのようだ。
ラッセンの絵のイルカが泳ぎまわっているような。

それにあいまって、繊細な曲がシーンに雰囲気を与える。

なんというか、全体的に活気のあるアニメではない。
活気が好きな方には受け入れられないかもしれない。
だが、繰り返される日常の中に
たまに見つかる小さな幸せや哀愁が嫌いでなければ
楽しめると思う。

それはそうと毎回、ストーリーの背景がすさまじい。
今と同じ時代と文化だけど戦時中だったり
SFチックな設定が目白押しである。
平和な日常のなかにたまに思う「IF」の世界
実は過酷な世界かもしれないが
そんな中でも少年と少女がつながっていく。
結局は、不思議だけど日本的で繊細な恋愛がテーマだ。

来年は「秒速5センチメートル」が上映予定だ。
もう既に予告映像はネットに流通している。
ぜひ見てほしい。

著作権的にはまずいことだが
DivX stage6のサイトに、この予告が数個転がっていた。
どれも同じものだが、DivX stage6の実力もあり
YouTubeとは比較にならない高画質で閲覧可能だ。

ちょっと前までネットワークで「使える」動画圧縮は
MPEGしかなかった。
これはとてもすごいことなのかもしれない。
そして今、家電も進化した動画圧縮技術を積極的に用いている。

SEECOMはDivXを応援している。

3件のコメント

  1. 個人的には264系がもうちょっと使いやすく(再生負荷低めに)ならんかと
    DivXはADSLの普及と同時に爆発的に広まった感がありますな

  2. >>はみ
    秒速5センチメートルの公式ページに行けば、HD予告編が見れます。
    HDなので、ハイビジョン画質です。

    >>ぶり
    技術は売り込まないと使われないものなので、そこがオープンソースの弱点であると思います。
    良い技術でも、積極的に売り込まないと使われないからです。
    x264はとても高画質でフリーな技術です。

    QuickTimeが標準サポートしたので、市場に広まるのは時間の問題だと思いまが、どちらにしろ、ブルーレイやHD DVDが普及する未来の世界ですね。
    今はPCでの使い勝手が悪いですから。