俺は生来、目立ちたがり屋だ。
とにかく目立ちたい。人気者でいたい。そう思っていた。
だから、幼稚園児?中学生の頃は、どんなにバカな事でもとりあえず叫んでみたりして、何がウケるのか、何が面白いのかを探る日々だった。裏を返せば、そういう部分の性格は幼稚園児から大人になってもずっと変わってないって事になる。
そういう性格のせいか、下手にプライドが高い。バカにされるとキレるしそれ以上に凹む。
他人に嫌われたくない。
んでまあ、こういう四コマを読んだ。
小学生ってのは、ウンコ!って叫ぶだけで爆笑する生物だ。
うんこでもちんこでもオナラでもなんでもいい。公序良俗に反する言葉もかなりいい。
ふけ顔の新人先生に定年退職いつですかと聞くのも良い。
そういう言葉に過剰反応して爆笑するものだと、昔から相場が決まっている。
思い出したことがあるので、それを今日は書こうと思う。
「ピアノが飛んだ」っていう図工の単元で、発泡スチロールを好きな形に切って飛ばすのがあった。
んでピアノの形にすれば、ピアノでも空を飛ぶのさということだった。
先生がそれを説明してる最中に
「うんこが飛んだ」 って叫んじゃった。
授業が30分間停止した。
先生、無言。
俺、そんな悪いことしてないのに何でこんな事態になってんだド畜生がってキレて無言。
無言。
無言。
30分経過。
隣の子のささやき「もう、あやまりなよ・・・」
俺「ご、ごめんなさい」
先生「アンタ…30分も無駄にしたよ。誰のせいだとおもってんの?みんなにあやまりなさい」
ちなみに30分の最初の3分間は、大ウケで爆笑の渦だった
3分も続いて先生の話がとまっちまったから、こうなったわけだ。
今でも反省していない。
授業止めたのは先生だと思っている。
今の俺なら、9割9分自分の責ではないと思っていたとしても謝罪し、相手を持ち上げて収拾をつけるだろう。10割自分は悪くなければ、何が何でもゆるさんだろうが。
あと、相手が悪い、自分が悪いといったこと、つまり責任の割合というものは、原因にかかわらず後からいくらでも変動させることができることを、重要な事実として付け加えておく。
結局、俺は強気な人が勝つように世の中は出来ている。
わかりやすく言うと、ジャイアンとのび太である。のび太がボコされるのは一方的にジャイアンが悪いわけだが、ジャイアンはのび太を目で怯えさせることができるくらい強気なので、のび太が悪いということにしてしまえるのだ。のび太は気が弱い故に、いつも苦汁を飲む。そうやって互いの均衡が保たれる。
自動車の事故も同じだ。相手に少しでも非があれば、相手から提示される判例の過失割合など無視して、事故直後から強気で怒りまくり、自分は悪くないと主張し続けることで10:0にだって持ち込める。何故なら、それを争って裁判をするのを相手は普通嫌がるからだ。支払うのは保険会社だしね。