親戚の家1

朝、桃を買いにスーパーへいくついでに墓参りに行ったら
超大雨で、葉山の道が河川と化していた。
ごみぶくろがドンブラコッコドンブラコッコと車の横を流れていく。
勘弁してほしい。何じゃこの雨。

墓についても大雨で、線香に火をつけて墓の前に立ったら
いきなり雨は止んでしまった。
気味が悪い。

とりあえず気を取り直して
親戚の家にれっつらごーだ。
バイクを取りにいくので電車でいくのだ。
帰りはバイクだ。雨降ったら電車だ。

到着すると、夕飯はBBQだった。

従妹(妹)が通りかかり、突然こっちをゆっくり向くと
「こんにちは」
と、ゆーっく、りおしとやかーに言うではないか。
ありえん。猫かぶっている。
妹の方はいわゆるワガママお転婆娘なんだ。
なんだったんだいったい。と思ったが、これは序章に過ぎなかった。

俺と叔父は血がつながっているが、その奥様である叔母さんの兄上の家族も来た。
つまりなんだ、いとこの、更にいとこの家族だ。
でもよく酒飲んでるし、疎遠ではないので気にならない。
名前も基本的に呼び捨てにされる。
俺も従妹の従弟を呼び捨てにしてしまう。気が楽だからだ。
この従妹の従弟に妹がいるのだが、4歳にして小姑ぶりを発揮している。
その子には何回も会っているのだが、半年に一度くらいなので忘れられているのだ。
んで、今日顔をあわせたら、超人見知りされて、しかも泣かれたよ。
更に不貞寝(ふてね)されたよ。

俺「…お、俺のせい?TT」
その他「ぶふっ!(笑)」

そういえば俺の肉がないぞ。
にくーにくー。
従妹(姉)がすたすた皿持って歩いてきた。
ありがとうとばかりに手を差し出しても皿を渡してくれない。
何だと思っていると、おもむろに箸で肉を一つまみし
俺の口元に突き出すではないか。
あーん。ぱく。

一見おいしいシーンであるが、内心焦って冷汗がふき出していた。
…今回は今までと何かが違う。

従妹(妹)がお茶碗にご飯をよそって食べていた。
それを見た従妹の従弟の母親は
「あれあれ?○○ちゃん、なんでそんな小さい茶碗なの?いつもこんなでっかいのに!」
ラーメンどんぶりをジェスチャーしている。
「あー?SEE兄ちゃんがいるからだなー?」

俺の頭の中「俺を出汁にするなぉ(;^ω^)」

…さっきから繰り広げられている変な展開はなんなのだ

あれか。

指輪か。

女性にはやっぱり見られており、
何も言わないし視線を感じさせないが
どちらの手の何の指につけているかを全員が把握していた。
女、怖い。