佐渡

佐渡行ってきた。
あまり予定とか予約とか入れないで、できるだけ行き当たりばったり志向で行ってきた。
前日に下調べすると、フェリーが片道20000円するので、島でレンタカーすることにした。
事前にしたのはそれだけ。目的地は佐渡金山。金を掘った穴には入れます。
なお、佐渡は島ですが、神奈川県より大きく感じる程度の大きさがあり、高原や地平線もあります。
琵琶湖だって向こう岸見えないし、見えるのは水平線でしょ?かなりのものだ。

朝5:00に先輩がS2000で迎えに来てくれた。
S2000はホンダのオープンカーだ。マニュアル6速。剛性がかなりすごい。だから速い。
メータはディジタルで、二人乗りのクーペだ。
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そのまま坂城(さかき)のICから新潟へ向かう。
妙高、新井を通り、中郷あたりで降りて18号にでると、直江の港に着く。
途中で160km/hの世界を体験した。というか皆速いよ。警察動けよ。
ここら辺の18号は、みんな100km/hくらい出しているので高速道路の意味がないのだ。
皆アグレッシブだね。法定速度が間違っているように思えるくらいだからしょうがないけど。

直江津港。ここからフェリーが出ているのだ。佐渡汽船だ。
S2000って、正面から見るとニカッって笑ってるように見えないか?
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そういえば今は夏休みなんだよね。家族連れがたくさんいるよ。
ていうか、最近の小学生は服がかなりファッショナブルだな…。高そう。
写真とってるなあ。家族で写真かー。

俺も写真撮ろう。近くの自販機でカップめんを購入。
カップヌードルMISO味。見たことねえ…。限定らしい。
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観光案内所で、レンタカーの予約手続きとフェリーの切符を買った。
これで、フェリーが島に到着したらすぐに乗れる。

フェリーに乗船し、二等船室でごろごろしていた。
フェリーの船室は、ロイヤル・特等・一等・二等と分かれており、ロイヤルは一人16000円ほどだ。
一等船室以上は個室になっており、ベッドもある。
二等船室はだだっ広い船室に絨毯だけ敷き詰めてあるだけで、特に客を区切るものはない。
俺としては、船旅は二等船室が好きだ。
知らない人との交流があることもあるし、こういった雰囲気は船だけだから。

動き出したフェリーは約二時間かけて佐渡へ着く。
カモメが追いかけてくる。河童えびせんをあたえる家族。キャッチするカモメ。
餌くれ?とばかりにニャーニャー鳴くカモメがなんだかかわいかった。
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うーん。海最高。

少しばかりごろごろしていると、家からケータイに電話がかかってきた。
ここは海の上なんですが、どうやってかかってきたのでしょうか。。
よくわからんが、そういえばこの航路は国道350号線だそうなので、
国道沿いはケータイが使えて当たり前ということなのでしょう。
尚、国道350号線は新潟の直江津から佐渡の小木を通り、佐和田から両津港、また航路で新潟へ続き、113号線へ接続しています。
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二人で自社をボロクソに談話しつつ、フェリーは佐渡の直江津へ。

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早速レンタカーを借りると、トヨタのプレミオだった。おー。ナビつきがあたりまえなのか。

ちなみに、島内のガソリン価格は、セルフでもレギュラー180円/Lを超えるらしいぞ。
ハイオクなら200超えるんじゃないだろうか。島内のスタンドに価格表示なんぞ無かったけどな。
距離清算で、満タン返ししなくて良いといわれた。
島だから、乗り捨てとか、そういうのも可能らしい。

んで、金山目指して走る走る。
20km以上連続で信号機が無いのはびっくりした。この島には信号機が少ない!
片側2車線同士の交差点でも、無い。道路は広いけど、とても広い交差点でも信号機は無かった。

途中で、観光案内でもらったパンフに載っていた食事処へ。
小さい個人経営の定食屋だった。
だが海の幸がウマいウマい。これだけで大満足じゃ!

海が綺麗でねー。佐渡は。沖縄や伊豆の先っちょの海っぽい感じで、透明で緑色なのだ。
その海に隣接する段々畑。というか水田。
うへへへ。

金山へ到着。
坑道へ入ると、半そでではいられないほどに寒い。
土の中だからだ。

ここは本当にすごい。山が蟻塚のごとく穴だらけになっており、すべて人が手で掘ったそうだ。
山の上から海の下まで大規模に掘り勧められており、
出て来る水は、これまた人が手でくみ上げ排出していた。
中が螺旋状になった筒を回転させて、何人もが24時間水をくみ上げる。
風送りも行い、空気を常に送り続ける。子供も女も働いており、その姿はたくさんのマネキンロボットで再現されていた。場の雰囲気を再現するために、ロボットは叫び、手を動かしながら首がこっちを向いたりする。
ハッキリ言って怖い。子供は泣く。
中には360℃首が回転するロボットもいた。これはヤバいだろ。

また、金の鉱脈がはっけんされると「やわらぎ」というお祝いを行うそうで、それも再現されていた。
白と黒の鉱脈を背景に、紙のお面で目だけ隠した人(ロボ)たちが歌を歌っている。

金の鉱脈が露出している山もあり、この山を露天掘りした結果、山が二つに分かれてしまった「道遊の割戸」というのもちかくにある。
山を大規模に掘削したため、でてきた岩石が近くに山積みだった。
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掘り出した原石から精錬する様子までも模型になっており、江戸時代の技術力には舌を巻く。
また、原石から金や銀を割ったり、すいてとりだす作業に大量の人が動員されており、すべて手作業だったようだ。
比重を利用して純度を調べたり、精錬手段として、金と銀が混ざっているため純度を上げるために塩を混ぜて炭火に入れる化学反応を利用したものなどもあった。銀は塩と結合しやすいからだ。
佐渡はこうして街ができたそうな。

面白いのが、小判ができる過程だ。
棒状の金塊をたたき、1m以上のアイスのバーの形状にする。
それをたてにして、半分に切り、更に横にたくさん切る。
こうしてできた一枚一枚の形を整えて小判にする。
小判一つ一つが叩かれていたと思っていたので、かなりサプライズだった。

構内の壁も砂金が光っていたので、リアリティがあったぞ。
一度行ってみるといい。

その後、大佐渡スカイラインを通りトキ公園へ。
しかし時間が無くてそのまま素通りし、港へ帰った。
佐渡に自衛隊の分屯基地があったのだが、なぜか拘置所と書かれていた。島流し?
佐渡高原
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フェリーからの夕日が綺麗だった。
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夕焼けを背景に写真をとる人が多い。
家族写真って、誰かが犠牲になるよなーよく考えたら。三脚なんかもってる人少ないし。
あーそうか。俺が撮ってあげればいいじゃねえか。
「あのーよかったら撮ってあげましょうか」
ぱちり。

漁火がいっぱい。
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新潟の新井で寿司を食らい、かっとばして帰宅。

あー。佐渡よかったよ佐渡。またいきたい。

世の中には然るべき「通念」があり、そのために犠牲になる人もたくさんいる。
こと、派遣に関しては、お客様である職場の人たちより上になってはならない。
という考え方が優先されている。それが通念だからである。
だから、お客さんに言われた仕事以外をやってはならないという常識がある。

派遣がマネージメントをするにしても、PLをするにしても、
お客さんがやるマネージメントやPLの仕事とは違い、知らされる情報の範囲がかなり狭い。
会社や部門の方向性や状況などを教えてもらえないので、できることが少ないのだ。
だから、そういったことについてはお客さんにやってもらう必要がある。
言い方を変えると、「思い通りにできない」だ。

これらは、「そりゃあたりまえだろう?」という世間の常識なのだが
例外ももちろんある。

例外をつくれるのは、そういった常識をある意味不真面目にぶちこわして
ズケズケと客に溶け込み、そういった深部の情報を知らさざるを得ない状況を作れる人だ。
もうお客さんの社員になった方が早い感じだが、それでは派遣に居る意味がなくなるのでダメ。
こういう人を目指している。
ただ、それで嫌われては意味がないし、かなりのリスクもあることを忘れてはならない。