市場がライブドアの証券取引法違反疑惑で混乱しました。
「ライブドアショック」と呼ばれていますが、こういったサプライズ(衝撃)はよくあることです。
以前はソニーが引き起こしたソニーショックがありましたね。
今日はずっとストップ安で、もしも値幅制限がなかったらどこまで下がったのか見たいものでした。
んで、この混乱を引き起こした側(つまり今回はライブドア)が記者会見で謝罪するのが通例なのですが、俺は何で謝罪するのかがあまり納得できません。
他銘柄の値を下げたことに対する責任として謝罪しているのは分かるのですが、マーケットの混乱は…。マーケットは常に混沌としているものです。つまり、実際の混乱は投資家自身が起こします。
投資家は(どんな大口投資機関のトレーダでも)勘と経験で売買をするので、もし業種毎の変動率をみていた場合、売りのサプライズが起こった銘柄と同じ業種も売られます。
しかしサプライズの大きさにより、妄想がふくらんで多岐にわたる別業種の銘柄が大きく変動することもあります。こうなると市場全体が大きく変動するため予想不可能になり、いわゆる混乱となります。
売られまくると、市場が不活性になり、損する人も多くでます。
これがマーケット本来の混沌とした姿であり、謝罪する必要はあるのかなあ…と思ってしまうわけです。リスクを背負うのは投資家には常識であり、自己責任の世界です。
しかし、相手が人間なので、自分の非にかかわらずイメージ維持のために謝るという方法はありかもしれません。これで怒り狂う人もいるわけですから。
でもま、こういった話は、株をやってみた人しか分からないと思います。
「自分は経済なんて分からないし、ふれたくない」
銀行へ貯金していませんか?銀行への貯金は立派な投資で、経済にふれていますよ。。
ちなみに、銀行へ貯金するということは、つまり銀行へお金を貸しているということです。
お金を貸してやっているのに、1%にも満たない利息。
引き出す(貸したお金を返してもらう)のに105円とられる。
今の時代の銀行は、まさに外道。詐欺です。
以前、日本は経済的なリスクをあまり意識しなくて良い社会でした。リスクに対する備えといえば、生命保険や火災保険に加入する程度のことでした。これは、国がリスクを管理してくれていたからです。個人が市場のリスクと向き合う必要はありませんでした。
しかし、今の日本は違います。以前はあったリスクの管理が無くなってしまいました。国が運営している年金もローリターンになり、銀行はペイオフ解禁。いつ会社をクビになるか、いつ銀行が倒産するか分からない。個人が市場のリスクと向き合わないといけない時代になっています。
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ライブドアは分野ごとに顧問弁護士を設けており、顧問弁護団?のようになっています。
ライブドアはIT企業で法的に判断が難しいということもあり、社内の堀江はもちろん、社員は新提案や業務手法をメールでチェックしてもらい、問題がなければ実行に移すというスタイルをとっています。この際、法的にグレーなことは許可されません。
メディアはいつだってバカみたいに大げさなので、ニッポン放送問題についてのことで「時間外取引はかなりグレーだ」と報道してもいましたが、別にグレーでも何でもなく、手段として当たり前のように存在します。たまたま、手段が珍しかっただけのことです。
そんなライブドアが、今回のようなポカミスをうっかりしたとはちょっと考えられません。
本当に寝耳に水だったのだと思います。
まあそれは、追々分かってくることでしょう。
ホリエモンみたいな、強引な人間がいなくなると世の中つまらなくなると思います。
少し意味は違いますが、ヒール(異端な悪役)がいないと刺激も何もありません。
SEECOMは、人生に近道はある と考えています。
大抵のことは、手段を選ばなければ近道はつくれるものです。
例えば、「この文章を英訳してください。和英辞書も渡しておきますね」という仕事をもらったときに、俺なら借りた和英辞書を使わずに、ネットにつないでエキサイト翻訳と電子辞書で進めていきます。だって早くてラクじゃないですか。結果的に効率が上がるわけです。渡された辞書を使わなければならないとは一言も言われていませんから。
もし、利を得る方法があっても、誰も気付かないなら自分だけでもするべきです。自分だけ得をするのは悪いことではありません。むしろ、とてもいいことです。しかしそれを選ぶのは自分です。したいようにすればいいのですが、後から自分と違う考えの人をバッシングするのは見苦しいだけです。(例えば、わざと利を得ない道を選んでおきながら、利を得る人を非難すること)
以前のROにゲーム上の欠陥があり、お金を無限に増やすことが可能でした。でも、気付かない人が損をするわけではありません。気付いた人だけが得をするのです。メルヘンチックなゲームの世界に現実的でとても刺激的なニュースでしたが、ユーザ間ではとても問題視され、修正されてしまいました。
気付かなかった人は、利を得ていた人を見て気分は良くないでしょう。でも気付かないのが悪い。
ホリエモンは、俺から見ると近道を作って歩んでいる人ですから、いろいろ面白いです。
近道を作ろうとして失敗するのが必ずTVに映るのもおもしろい。
そんな刺激的な彼がいなくなったら残念、というのが本音です。