郵政民営化法案否決

 自民党は小泉の思惑通り膿を吐き出せるのでしょうか?9/11は、たぶん長野で投票です。

 郵政民営化の良し悪しは置いておいて、議員さんは自分のことしか考えてないなあと強く感じる出来事でした。票と金が惜しければ反対するべきなのでしょう。小泉は派閥等の力のかかりにくい立場にいる人なので、こういうことを強行できるのですが他の議員、特に自民党の金と票にまみれた派閥に関わっている人(成功する人は半分以上がこれでしょう)は、非常に難しい事になったと思います。
 ま、数字を見ればそれがどれだけいるか分かるってことで。

 郵政を民営化できなければ社会保険庁も民営化できないと思います。
 こうやって聖域は守られていくのです。小泉を代弁するわけではありませんが。自動的にお金と地位が守られ、安定して続くような聖域を作るためにはどうすればいいか?という問いには、議員になって法律を作ればいいと答えます。そう、つまり国会の中では一部議員にお金を安定して自動的に、しかも大量にまわすような仕組みが出来上がっているんです。自分たちの好きなように直接法律に関われるのが議員です。国民の意思とかそういう問題ではなく、自分の将来のためにすることです。しかもこの仕組み法律なので簡単には変えられません。郵政の莫大な利益は、郵便料金ではなく郵便貯金から生まれます。簡易保険の金が変なことに使われまくってるのは皆さんよくご存知だと思います。”仕組み”のために郵政民営化を迫られて、一番可哀想なのは職員たちです。彼らはまじめにやってきたはずなのに、民営化されればビジネス本意になり、能力が無ければクビを切られるでしょう。サービス品質向上のために今よりもハードになる事は間違いありません。でもそれって、商売として当然ですが。資本主義では自己向上意識のないやつに生きる資格はありません。まあそれは置いといて。

 こういう仕組みを強行策でぶち壊そうと言うのが小泉の狙いだったのですが、この結果です。あれだけいる自民党議員の有力者半数近くが反対したことを考えると、いろいろ言われているが自民党はやはりアレであったと確信できます。小泉は、反対したヤツは自民党から追い出すと言いました。膿を吐き出せるのでしょうか?

 また、郵政は大量の国債を買ってくれますから、国にとって重要な金融機関でもあります。民営化してしまうと、それが減ってしまうため今までのような額で国の予算が組めなくなってしまいます。予算が組めないということは無駄なお金を使えないという事で、国の機関がいっぱいいっぱいになります。それが反対意見の本音でもあると思います。でもね、国債ってのは利息の高い借金で、それを自転車操業している日本はケツに火がついてるんですよ。800兆円近い絶対に返せない額になってて一日に500億円以上の利息が発生しているのに、まだ国債発行してなんとか持たせているんですよ。そろそろ観鈴ちんみたいにゴールしないかなと、外貨預金の準備して待っていますよ。

 俺としては民営化して外資に買収されてビジネス本位の郵便局になるのも面白いかもと思っていましたよ。郵政の職員は税金で食っている訳ではありませんが、公務員であるがために多少なりとも”甘え”があります。まるで知っているかのように書いていますが、私の親戚が郵便局員なのでよくわかるのです。別に恨みはありませんが、そういう甘えを求める人の巣窟になっていれば国民の損失になるのです。俺が日頃から市役所なんとかしろとか言っている原因は、まさにそれの現れです。

 あと、今回の件を斜めにしか見る事ができず、文句しか言えない輩さんには、じゃあ君がこれらの問題を小泉に代わって何とかしてくれと言いたいです。今、まさに今自分の身に降りかかってくる事を分かっていない人が多いのかもしれませんが。芸能人は、「いつまでもあると思うな人気と仕事」を念頭において活動しているといいます。「いつまでもあると思うな」は、今の日本です。そのうち、日本円が東アジアで一番安くなるかもしれません。そしたらキューバみたいに家族全員ばらばらでアメリカや中国へ出稼ぎに行くのが当たり前の国になると思います。いっそう貧富の差が大きくなり、犯罪も増え、まずいメシを食い、自分の時間など持てなくなるでしょう。今のままなるようになって、経済崩壊すれば。極論ではありませんよ?

 今に精一杯&夢中で、未来を見据えられない人が多いです。例えば、エコキュートや太陽光パネルを「光熱費が安く上がるから」と自宅に取り付ける人がいます。確かにつければエネルギー単価は安く上がりますが、設備投資費を忘れていませんかと。それを考えると、30年以上使わないとモトが取れません。それならば、なるべく光熱費を使わない手段を考えるべきです。その方が環境にも優しいのです。本当は利権のためなのに原発を作る言い訳に消費電力量をだす電力会社にも対抗可能です。
 このように、ウラを返せばバカなニーズがあったものだということはよくあります。例えば折りたたみ式ケータイのサブディスプレイ。ディスプレイを大きくできて傷つかないのがウケて売れた折りたたみ式。以前パカパカと呼ばれていた形ですが、いちいち開かないと時計や着信相手が見れないのでサブディスプレイが付きました。ディスプレイがわざわざ二つあるがために、厚くなっているし、傷防止コーティングをする羽目になってコストアップしているんです。当に本末転倒。でも付けないと売れないのでどこもサイズダウンに泣きそうになりながら付けています。