トイレットペーパーが無い恐怖

数日間、自宅にペーパーの無い期間があった。
単なる買い忘れなのだが、一人暮らしで殆ど家を空けているので
12ロールの消費に1年以上かかる程、低い使用頻度なのだ。
たまたま紙が切れても遠い過去に買ったのが必ず残っているので
無くなった時の事など当然考えていないのである。
(基本的に職場の高そうなトイレを使うので気が回らない)

今回はちと体調不良を繰り返したのもあり
消費が加速したのが大きな盲点であった。

先日の朝、たまたま便意を催した為トイレに入ったら、
紙が無いのである。

いや、紙はあった。
尻を拭く1回分の長さしか、残っていなかったのである。

この長さを仮に1尻拭きとしよう。
何拭きで拭き上げ達成できるかは、時と場合で臨機応変に変化するものだが
この時はとりあえずざっくりで最低4尻拭きは必要との見積もりだった。

あと3尻拭きが足らん。

小さい換気扇の、ふおおんという音が、鳴り響いていた。

つづく