合成の誤謬

【ごうせいのごびゅう】
経済用語

ミクロでは正しくても、ミクロが合成されたマクロでは誤りとなること。

家庭では、消費を抑えて貯蓄し、収入は増やしたいものだが
これは全体の中の1家庭であれば何の問題も起きない。
しかし、社会の多くの家庭で消費が抑えられると、
企業の利益も大きく減るため、家庭への給与も減る。
家庭は更に消費を抑えざるを得なくなり、
デフレスパイラルに陥ってしまう。

一人一人の良い事の積み重ねが、皆でやると問題になることもある。
塵も積もれば山となるが、山になると問題化する事は世の中にあふれている。
このように、ミクロで意図した事が、マクロではそうならないことをいう。

逆に、マクロで意図した事を分解したときに
ミクロ単位ではうまくいかなくなることを、分割の誤謬という。