クリーンディーゼルとエコビジネス

みんな、クリーンディーゼルって知ってるか?
欧米のセレブの間じゃ、ディーゼル車に乗ることがステイタスになってるんだ。

もちろん、コストパフォーマンスに優れ、環境に優しい日本車の評価も高い。
でも結局、日本車はガソリン車。

ガソリンは値段が高いし、その理由でもあるけど税金が高く設定されているんだ。
(日本ではガソリンを輸入しているが、軽油は輸出しているくらい余っている)
そして、軽油は高圧縮の高度なエンジン技術が必要だけど、その分燃焼時のパワーが高い。
日本でもトラックやバスがディーゼルなのは、パワーがあるからだ。
つまりパワーをうまく使えば、ガソリンより軽油の方がエコロジーなんだ。
更にガソリンより揮発性が低く常温では燃え難いから、取り扱いが簡単で安全なんだ。

アメリカは違うけれど、欧州では確か20年以上前から神経質な程、エコを叫んでいた。
酸性雨等の環境破壊の直撃を目の当たりにしているのもあるけれども、
文化的に最先端だからと言うのも理由だと思う。
日本よりもずっとずっと神経質に、膨大なコストをかけて環境問題に取り組んできた。
日本が黒いゴミ袋の頃に、10種類近いゴミ分別なども一部で行っていたほどだ。
日本はエコマークも1989年に作ったのに、広まったのは2年後。意識が違う。
欧州のペットボトルのあの薄さも、そういったゴミを減らす流れの成果に違いない。
リユース(そのまま洗って再使用)できないものは量を減らすのが得策だからだね。
まぁとにかく、そういう強い流れがあったんだ。

そこで、欧州にある往年の自動車会社は、こぞって真のディーゼルエンジンを研究した。
トヨタが20年かけてプリウスを開発してきたように。

結果、燃費・燃焼効率・パワー・排ガスの全てが改善された。
エンジンの値段は多少上がったかもしれないが、環境のためなら多少のコストは飲める。
そんな社会の意識が既にある土壌だったのかもしれない。
今では、ディーゼルエンジンに厳しい基準が設けられていて、
欧州車はディーゼル車界の最先端だ。

そして、欧州では新型ディーゼル=環境に優しいエンジンとして認知され
欧州車の約半分が新型ディーゼルという、もの凄いシェアを獲得しているんだ。
ここまでくると気付くけれど、エコは金儲け(ビジネス)になりうるのだ。
法律とお金で社会が回ってる国は、こうした流れは歓迎するべきだよね。

経済活動にならなければ誰もやる気を起こさないし、食いっぱぐれるわけにはいかない。
アフリカ各国やブラジルで焼き畑が問題になるのは、住民が食いっぱぐれるからだ。
ちゃんと本人達は環境破壊だと分っているけれど、やめたら死ぬかもしれない。

日本でも最近のマスコミは環境問題ばかりとりあげるようになった。
ちょっとやり過ぎにも程があると思うけれど、悪い流れではないはずだ。
こうやってプロパガンダが作られるのかと思うと少し怖い気もするけれど、
それに気付いていれば問題は無いんじゃないかなとも思うんだ。
それに日本はエネルギーを多く使う先進国の一つだから、責任がある。

責任と言えば、CO2排出権というものがある。
各国に割り当てられた、CO2を排出して良い量があるのだけれど
これが余った時に、他国へ売っても良いんだ。これを排出権というんだ。
例えば日本のCO2は、自国の排出権を超えてしまうので外国から買い付けないといけない。
しかし、日本以外にも欲しがっている国は沢山いて、需要増大から値段はつり上がる。
これを利用したファンドも存在するくらい、今のトレンド商品なんだ。
やっぱりエコはビジネスになるね。うんうん。

車の話に戻そう。
日本車といったら、ハイブリッドカーだね。
内燃機関+モーターの絶妙なバランス。これは他国には簡単には真似できない。
ところで、三菱自動車は来年、新型ディーゼルの車を新発売するらしい。
エンジンは自社開発で欧州基準を余裕でクリア、ターボチャージャー付きときている。
今年中に広告が打たれるかもしれない。期待大だね。

別の方向性での車の楽しみ方が生まれてきたということなのかも。