今、過去に類を見ない程NASが種類豊富だ。
NASとは、Network Attached Storageの略で、LANに接続して使う記憶装置だ。
とどのつまりは、ファイルサーバのアプライアンスと言える。
アプライアンスではあるが、最近の製品は非常に機能豊富で性能も良い。
ところで、何でNASが必要なのかと思う人も居らっしゃるだろう。
データはパソコンのHDDに入れておけばいいじゃないか、と。
最近は家電のPC化が進んでいて、例えばゲーム機やテレビやレコーダーが
ネットワークやNASにアクセスしたりするのである。
また、PCと家電の互いのデータのやり取りもNASがあると便利だ。
PCに保存したデータは、PCの電源を入れないと扱えないが、
NASなら24時間電源入れっぱなしだから、いつでも使える。
こういった前提を踏まえ、NASを見ていたが
俺がNASを買う理由と言えば、テレビの録画に欲しいという状況なので、
数百GBとか、1TB程度では足りない。
なのでHDDを4台程は詰め込めるものが欲しいのだが、それにRAIDが使えないとダメだ。
そんなNASはあまり無いし、あっても機能が少なかったりする。
それに、高めのお値段がついていることが多い。
そんなわけでNASの導入には躊躇してしまっている。ファイルサーバなら2台もあるのに。。
そういったジレンマを解消できるかもしれない製品が出始めている。
microATXやminiITX基盤のマザーボードと Intelの組み込みCPU、Atomだ。
Atomは低性能と引き換えに消費電力が低く、発熱が少ない。
それらを組み込むPCケースは小さく、HDDを3,4台は積むことが出来るため、
一台PCを組み立てれば、NASとして十分要件を満たすのである。
更に、ファンが少なく静かなので、性能で用途は限定されるがAVパソコンにもなる。
マザーボードの条件としては、GbLANと、可能であればeSATAの搭載だろう。
そこまで面倒なことをしたく無いのであれば、
ユーザがターミナル操作可能な組み込みOS型NASもある。
玄人思考の玄箱が先駆者で、ドキュメントも多い。以下のものがある。
・玄人思考 玄箱HG
HDD x1/GbLAN/USB
・プラネックス NAS-01G
HDD x1/GbLAN/USB
・挑戦者 GLAN TANK
HDD x2/GbLAN/USB
単なる外付けHDDとして使うよりも、ずっと面白いし将来性もあるため
便利かもしれない。