長野のテレビ事情

今日はエイプリルフールなので、残業すると言って定時退社した。

長野県は、CATV普及率が55%と全国でダントツに高い。
長野は山が多く天候も変わりやすいため、電波が不安定になりやすいのだ。
それに、民放地方局だけではチャンネルが少なすぎて面白くない。
CATVに加入すれば、首都圏の民放キー局やBS、CS放送も見れる。

最近は地上デジタルも開始され、CATV各社もデジタル放送を開始。
美しい画質でチャンネルを大幅に増やす等して対応してきたが、
ここにきて問題が発生してしまった。

なんと、デジタル放送で民法キー局の地域外再送信は許されていないのだ。
理由としては、デジタル放送の存在意義の一つである著作権に絡む要因だ。

キー局は地方局の株主である。地方局はキー局の番組をただ流すだけ。
流すだけでどんどんお金が入ってくる。キー局が鵜飼いなら、地方局は鵜である。
もし、キー局の放送を地方で見れてしまったどうだろうか。
面白い番組の少ない地方局は売れなくなってしまい、株主のキー局は儲からない。

視聴率も、キー局と言えど地方では地域外なので「その他」として計上される。
これではキー局が地方局をないがしろにする意味が無いし、損失になりかねない。

この既得権益。これを守る事がデジタル放送の存在意義の一つだ。
基本的に、地デジでは区域外での視聴を認めない事になっている。

CATV側としては、これは大きな痛手のはずだ。
CATVは、地方はその発展とステージの底上げのため、
関東キー局の区域外再送信により情報格差を無くしてきた。

だが、ここにきて独占と言う名の黒い何かが渦を巻いている事は間違いない。