けんしゅう

今日は、WebデザインXHTML/CSS2.0研修だった。

俺にとっては、たかが1日でやる研修だと
技術的なメリットが無いため、受ける必要は無いのだが、
こういう研修を受けて、向上心をポイント取得という形で
数値に起こさないと昇給に関わるのである。

つまり、結果は当然として
過程の証拠が無ければ、昇給要項を満たせないというわけ。

この研修で得た思わぬ儲けは、
200ページ以上に及ぶテキストである。
非常に良く出来ていた。

どれくらい良く出来ているかというと
Webサイトとは何か から始まり
ブラウザの意味、URLの意味や、サーバの意味、
XHTMLの意味、CSSの意味、デザイン、アクセシビリティ
そして、Webサイトの目的と構想をじっくり練らせた後
作り始めるという流れであった。
つまり初心者が気楽にホームページを作るテキストではなく
業務としてWeb担当をやらされる人向けのテキストなのだ。
(まるでソフトウェアの設計をしているような気分になる)

この流れが非常に巧い。
XHTMLのソースを書いてはCSSを書いて、XHTMLに戻って修正する。
それ繰り返す事でだんだんカタチにして行く。
しかしながら、通常必要なXHTMLタグやCSS宣言は網羅しており、
CSSは音声ブラウザの考慮や表示媒体の切り替えも実習していた。

更に、画像との背景色とCSSで背景色を同じにして自由度を上げたり
テキストの大きさはサイズ指定しないで相対指定にする等
初心者が知らないと損するテクニックも自然に入っていた。
重要な点としてカラーについても言及しており、色見本帳を薦め、
色盲の人向けのカラーデザインを考慮するツールを紹介するまでに至っていた。
恐らくは現役のデザイナが書いたか監修して作られたテキストだと思われるほど
今時のデザイン事情が考慮されていた。

無論、対象はXHTMLのタグを一切知らない人向けだ。
これは、下手にタグ辞書を買って独習するよりも遥かに良い結果になると思った。
誰でも、初めての実習で行った経験を引きずるものだ。
だからその経験を濃くしてくれる、このテキストに感心してしまった。
僕も過去に、こんなテキストに出会えれば良かったのに。

よく思う事だが、参考書やテキストは、紙媒体が良い。
Webでも情報はそろっているし、最新状態に更新されるが、
まとめ方がヘタクソだと読み手の成長が遅れるし、
その点、紙媒体は校正されており全体に一貫性がある。
いつでもパッと読み返せる紙媒体は、やはり便利だと思う。
僕がPC関連の雑誌を買い続ける理由でもある。
(技術解説などは紙媒体の方が纏まりが良く、裏付けもあるのだ)

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