為替とは、お金の代わりの物を言う。
郵便小為替とかがそれ。存在目的は送金にある。
でも今回は、円とかドルとかの為替の話。
為替相場は、通貨自体の価値を需要と供給できめたもの。
交換比率で決まってくるのだが、分かり易く言うと
ドルを皆がほしがればドルの価値が上がり
円を皆がほしがれば円の価値が上がる。
もし、ドルで円と交換する場合は、ドルの価値が下がり円の価値が上がる。
これを、円買い/ドル売りという。
円でなくても様々な通貨があるが、ドルでそれらを買うと全部ドル売りになる。
通貨の価値は、貿易に大きく関係する。
だから日本のような貿易で成り立っている国では、物価にも影響する。
数エントリ前にお金の価値を保証する物を書いたが、
通貨の価値はその国の力や人気、と言い換える事も出来る。
国力や人気のある国は通貨の価値が上がるため、他の国の通貨より価値が高い。
だから、他の国から物を安く買う(輸入する)事が出来るようになる。
また、他の国に旅行すると、物価に対して日本よりも価値があるから金持ち状態になる。
円を基本として考えると、大抵の場合は米ドルに対しての価値を指す。
円高/円安というのは円の価値のことで、交換比率が変わってくる。
例えば 1ドル120円が1ドル118円になれば円高となる。
この時、同じ額の円で買えるドルの額が増えるという事だ。
円高になると、日経平均株価が下落する傾向がある。
バブル景気は、この為替相場を動かした事が発端と言われている。
昔アメリカは貿易赤字が凄まじい事になっており、日米貿易摩擦がひどかった。
そこでプラザ合意という為替レート操作について会議があり、承認・合意され
円の価値がぐんぐん高騰した。たしか、1年で2倍くらいに上がった。
日本は貿易で成り立っている国なので、円の価値が大幅に上がると
海外の物がとても安く輸入でき、物にあふれ生活が豊かになったように見える。
その代わり、日本の物をとても安く輸出しなきゃならなくなったわけで、
外貨は入ってこなくなってしまった。そうすると、デフレが起こってくる。
つまり、輸出で成り立っている日本は、輸出しないと国民全体の給料が下がるのだ。
給与が下がれば買い控えが起こり、不況となりデフレになる。
それを避けるために、日銀が金利(公定歩合)を下げる政策を行った。
これを金融緩和という。とりあえず意味を説明すると、
金利が下がると、企業がお金を借り易くなるので、事業投資するようになる。
みんな、預金する意味が無くなるので、投資が増える。
世の中のお金の供給量(マネーサプライ)が上がっていく。
流通量が増えるという事は、お金の価値が下がる。すると、物価が上がる。
つまり、インフレを招く。
海外から見ると、円建てで預金するメリットが無くなるのでは円安になる。
円高がいきなり進行した上に金利が下がった。
日本経済は投機熱がぐんぐんあがり、本来の価値を遥かに上回る価格で
資産を動かし始め、特に不動産取引が活発化した。
土地の価格はどんどん上がり、東京の地価だけでアメリカ全土を買い取れるとも言われた。
銀行は不動産取引のためにガンガン融資した。
結果、日本は、ただでさえ円高で国際的に価値の高いお金が、大量にあふれ返ってしまった。
これがバブル景気だ。
外車や絵画を買ったりした人も多いし、ニューヨークの一角を買い占めたりしたので
ジャパンバッシングが起きた。
※なんか間違ってたらだれかコメントくれ