凍結防止のビラが投函されてた

アパートの管理会社による案内だった。
冬はこういった事を守って、凍結に備えてください
という内容だ。

例えば
窓は全て閉めろ とか
ブレーカーは絶対落とすな(凍結防止帯のため) とか
バスタブから水を抜くな(釜が自動循環させる) とか
凍結防止帯が無い場合、蛇口を緩めてポタポタしろ とか
万一破裂したら、それに伴う家屋の修繕費と
それに伴う他入居者の損害を全て支払ってもらう とか
(2階で水漏れを起こした時の損害賠償は本当にヤバい)
つららが落ちてくるから、建物、特にひさしの側は歩くな とか
(地域によっては屋根と地面がくっつくくらいの氷柱がある)
あとは、スタッドレスタイヤを必ず履け とか。

凍結防止帯が動いていると、朝、水道からぬるま湯が出てくるので
ああ、動いているんだな、と実感する。

長野では夜は最悪-20℃、昼でも最高気温-1℃とかがあるので
まず外の水分は凍ってしまう。
車のフロントガラスにビシッと張り付いた氷が凄まじい。
また、凍る速度が速いため、凝固の過程も見る事が出来る。

水と言えば…
水に「ありがとう」と言いながら凍らせると美しい結晶ができ、
言わないとあまり綺麗な結晶にはならないという。
そういうウソの文章が、小学校の道徳の教科書に載っているそうだ。

ニコニコ動画で見たが、NHKのテレビ番組で
偽科学についての怒りを大阪大学の教授が話していた。
偽科学とは、今の水の結晶、ゲルマニウム、マイナスイオン、とかだ。

この教科書の目的としては、水が美しい結晶を作ってしまう程、
「ありがとう」は良い言葉なのだと言いたいのだそうだ。
まあ、小学生は信じるだろう。

本当の科学は、物事の白黒をはっきりさせるような事が出来ないのだが
偽科学は○○は良い、○○は悪い、と気持ちよく断定してくれ、
いかにも科学的っぽいからこそ、人々に受け入れられるのではないだろうかと言っていた。

現代の風潮として、
結果ばかりを追い求めてプロセスをおざなりにする人が多い。

しかし科学の重要な部分とは
結果にたどり着くプロセスを見つけるために試行錯誤することであり
それを放棄して結果を鵜呑みにすることは、思考の停止に他ならない。

そもそも、しつけの問題や道徳観を科学で裏付けされているかのように
言い回して教育するなど、ご都合主義もよいところである。
そこをはき違えてはならないと、偽科学を鵜呑みにする社会と
偽科学を利用するマーケティングを厳しく批判していた。

確かに、結果しか聞いてこない馬鹿は多い。
結果に至るまでの過程を知らずに、応用などできないのに。
また聞けばいいと思っているのだろうけど。