問題と答え

俺には困った癖がある。
問題を突きつけられると、解こうとしてしまうのだ。
難しくて解けなければあきらめるが
まず、問題であるからには答えがあると思ってしまう。
なので、答えを探しを始めてしまう…そんな経験無いだろうか。

だが、会社での仕事という問題はそうはいかない。
仕事は、例えるならテストの問題だ。
俺は悪い癖で、やってみれば答えが必ずあると思ってしまう。
しかし実際は、答えを求めてはならない。
まず答えが存在するのかどうかから調べなきゃならないからだ
君に数学の問題を出す。解こうとするだろう。
だがその問題は実は破綻しており、正解など元々存在しないのだ。
そんなこととはつゆ知らず、解くことに夢中にならないだろうか?
仕事ではそういうことがよくあるのだが、まずは答えがあるのか、
あるとしてそれを導く時間より利益が出るのかを察知する能力が要る。
ちなみにこの時間というものは勘(経験)である。

ちなみに、必ず答えが用意されている仕事もたくさんある。
あれやって、これやって、それやってというシーケンスな仕事だ。
早さはともかく必ず結果が出るので、答えはあるといえる。
ただ、大抵の場合誰にでもできるので安いバイトで済ませるべきなのだが。