WindowsVistaのUIは、非常にリッチだが見易さが向上している。
リッチさと見易さの両立は、案外難しいものだ。
海外のGUIでは、国内よりもリッチさが重視される。
デフォルメされた表現よりもリアリティを好まれるからだ。
だが、明らかに逆に見難くなってしまっているUIも散見される。
ドライバや、各種マザーボードメーカのソフトに顕著だ。
大抵の場合、コントラストが高すぎて長時間見られる代物ではない。
そう、コントラストを低くしなければならないのだ。
そして鮮やかでも良いが、補色の積極的使用はまずい。
MacOSXの画面が滑らかで疲れにくいのは、ガンマが1.8だからだ。
Windowsは2.2で、ただでさえコントラストが高い。
パッと見、Windowsの方がくっきり鮮やかで美しい。
だがWindowsXPのテーマは、コントラストが高いから目が疲れてしまう。
Vistaは「透過とぼかし」という処理を用いることで
アンチエイリアシングを進め、コントラストを低く見せている。
しかしながら目立たせたいところはクッキリと艶をだす。
XPに比べ非常に目が疲れにくい。(緑色の多用は危険性を感じるが…)
OSXのUIの流れをハッキリと感じさせる手法に、
やっとGUIのあるべき姿が分かってきたかと思う次第である。
GUIとは、見た目だけでそのオブジェクトの種類や状態等を含む
複数の情報を一度で得られることに意味がある。
アラートに表示されるアイコンの違いにも意味があるのだ。
道路標識が沢山あるのと同じだと思ってかまわない。
そのアイコンの意図から、ユーザの判断を補うことに意義があるのだ。
GUIは初心者がとっつきやすいという理由はそこにこそある。
ユニコードへの1本化等、良くも悪くも、時代の流れである。