リッチなUIは、ルック&フィールをより一層際立たせることができる。
ルック&フィールでよく例えられるのは、ドアの取っ手である。
「押す」「引く」という札を貼っても、それを守る人は少ない。
何故なら、札を読み終わる前に行動が始まってしまうからだ。
もしくは札が目に入りすらしないかもしれない。
ところが、次のようにすれば誰でも迷うことなく行動できるようになる。
取っ手の形を変えてしまうのである。
押す側の取っ手は押し板にして、引く側の取っ手は残す。
目で見た瞬間に、とるべき行動が絞られるのである。
これはGUIの世界ではとても重要な課題だ。
使いやすさに直結するし、ユーザの間違いを減らせるからだ。
たとえばアイコンをあげてみよう。
アイコンは本来であれば、見ただけでそれがどういうモノあり、
どういう状態にあるか分かるためにある。飾りなどではない。
コンピュータのUI全ての存在に、合理的な理由とポリシーがあるのだ。