MacBook

MacBookレビュー。
Appleがやっとこさ出した、iBook後継機種。

PowerBookとiBookは完全に装備が違い、明らかな差が見られた。しかし、MacBookはその差が微々たる物になっている。つまり今までPowerBookのみに搭載されていた機能が、MacBookProはおろか、MacBookにも搭載されている。むしろ、1月に出たMacBookProより先月出たMacBookの方が優れている部分もある。

そうした中でも大きな違いは、ビデオ性能やPCカードスロットの有無である。
Macの場合、PCカードスロットの有無はPC程問題にならないと思うが、ビデオ性能が若干頼りないのは問題だ。インテルのチップセット内蔵ビデオ機能なので、DirectX9cには対応するものの、パワー的に厳しい。もっとも、3Dゲームをするのでなければ十分な性能を持っている。個人的な感覚であるが、パワー的にはRadeon9200SE程度はあるように思う。なお、OSXにDirectXなど無いが、APIがOpenGLでもってプログラマブルピクセルシェーダ等の機能をバリバリ使うのでDirectX9c対応チップが必要となる。OSX標準の画像処理API(これがメチャクチャ強力で、フォトショップのプラグインがデフォルト状態程度のことは余裕ででき、拡張も可能)を使うと、GPUが自動的に使われるということだ。

基本的な機能
 CPU IntelCoreDuo 1.83GHz
 RAM DDR2 1GB(PC2-5300)
 HDD 60GB(2.5inch SATA 5400rpm)
 光学ドライブ スロットローディング型コンボドライブ(DVD,CD-R/RW)
 ビデオ Intel GMA950 64MB(マルチディスプレイ対応)
 無線 AirMac 802.11g(実はaにも対応してるみたい) Bluetooth 2.0+EDR
 13.3インチワイド液晶(1024*800)
 iSightカメラ内蔵(640×480ピクセル解像度)
 画面反射型スピーカ
 外部拡張
 (IEEE1394/USB2.0/音声ライン入出力/音声光デジタル入出力/GigabitEthernet/外部モニタ(コンポジット,S-VIDEO,DVI,RGB))
 
新規追加機能
 ぎらつきの少なめなクリアパネル液晶
 複数の指を同時に認識するマルチメトリクストラックパッド 右クリックが可能に!
 FrontRow(メディアセンターみたいなもの。一気に画面を切り替えて音楽やDVDを楽しめる)
 AppleRemoteController(FrontRowやiTunesやDVDプレーヤ、対応iPodのリモコン)
 衝撃で外れるMagSafe電源アダプタ(60W)
 完全一体型キーボード(実際に見ないとわかりにくい)

BootCampベータ版
 このソフトをMacOSXにインストールすると、
 Windows用パーティションを切ったり、ドライバCDを作成するウィザードを起動してくれる。
 MacOSX側の再インストールは要らない。そのまま、パーティションが切られてWindowsXPのインストールが可能になる。また、BootCampでパーティションを元の状態に戻すこともできる。

さて、使用感だが、普通よりずっと速いMacだった。普通の、というのは、PoweMacG4の1GHzデュアルコアとくらべてだ。MacOSXは主にバッファで高速化しているので、メモリ1GBは無いと重くなって困るが。だが、アプリケーションの切り替えが重い等、OSXのx86最適化がまだ進んでいないようにも思える。コード的なね。ロゼッタは関係ないと思う。
キーボードのタッチは、普通のパンタグラフとは違う。ぐっと押し込む感じだ。キー自体の表面はざらついていて、感触は悪くない。なお、普通のパンタグラフキーボードと違い、指をさらさら滑らすことはちょっとできない。
トラックパッドは、ちょっと特殊だ。Windows機に慣れてしまっていると、タップがうまくできないことがある。これはタイミングとタップ感度、回数の問題なので、慣れが要る。しかも、二本の指を検知する。どういうことかというと、指を突き立てたまま別の指で触れると、その指で360度のスクロールができるのだ。その代わり、Windows機で標準的なバーチャルスクロール機能(トラックパッドの端をなぞるやつ)はない。
音はとても静かだ。ファンレスとは書いていないが、HDDの駆動音すら聞こえるかあやしい。Intelチップ搭載とか置いといて、Macとして気持ちよく使えるマシンだと思う。

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俺は元々、WindowsよりMacの方が使用暦が長い。というのも、初めて所有したマトモな32bitパソコンはMacだったからだ。パソコンについての知識は殆どMac時代に学んだ。MacとPCを別物と考える人もいるが、ハードウェア的には同じ仕組みで動いている。OSとハードが、密接に係わりながら進化を遂げてきたので、PCでは考えられないこともやる。たとえば、いきなりシリアルポートを無くしてUSBに統一したり、独自仕様のコネクタばかりだったり。OSXで、アイコンが128×128ピクセルになったとき、なんて無駄だと思ったことだろう。だが、XPでもそうなってしまった。
やっと帰ってこれた気がする。