親戚の家(母方の田舎)

 まあ毎年休みができると行くわけです。
 ばーちゃんは年々、卑屈になって、叔父夫婦の愚痴を俺に言います。
 俺の従妹である姉妹は、超頭が良く素直なのですが、二人とも高校生というお年頃、このばーちゃんや田舎のお年寄りのせいでお年寄り嫌いになってしまっていましたん。

 昔、遊びにいける田舎があるのはうらやましいと言われたことがあります。
 つまり、「田舎のおばあちゃんち」みたいなのが無いからそういうのに行ってみたいというわけですね。ウチの田舎は、家の周りがすべて里山と田んぼで、水道は通っていますが井戸ポンプをあえてつかっています(無料だから)。10年前は蛍も家の前にいました。その頃はメダカもドジョウもエビガニもいたんですけどね。今は農薬のせいでいません。どれくらい田舎かっていうと、家の庭から天の川が見える日があるくらい田舎です。一番近い「お店」まで、車で10分はかかります。セミはうるさいし、周りが里山と田んぼなので、風に砂埃がのってきます。でも、近くでミョウガが群生していて採り放題だったり、焚き火ができたり、山と用水路は子供が遊ぶには事欠かないほど面白いものです。田舎にはモノがないと言いますが、人工物は確かに少ないです。最近携帯電話のアンテナが立ちましたが、相変わらず地理条件が悪くauは死んでます。電波探してがんばるため、バッテリも1日できれます。

 ばーちゃんの愚痴に昔話が混ざって、いろいろなことを言い出しました。
 自分が千葉県で、女性初の大型免許取得者だという事だとか(熱海から銚子のほうまで運転したが、その頃すれ違う自動車は3台だけだったらしい)、相当おてんばで、ガキの頃23時に起きてチャリ(前輪が馬鹿でかいアレ)に乗り、そのまま池に突っ込んだとか。

 それはそうと、今のナビは進化していますね。自動検索をかけたら、道幅2.5m程の農道まで走らされました。地図情報が多くなったのも当然ですが、どうやら今は道の判り易さ走り易さよりも、到着の早さが最優先になっているようです。

2件のコメント

  1. なかなかワイルドなおばーちゃんですね。

    ウチの父方の実家も山の中(むしろ山頂)に建ってますよ。近所の建造物は両脇の二軒というこれまた災害でも起きたら生き残れない仕様、年寄りぱぅあーで乗り切っていただきたい。

    最近は用水路もどんどんコンクリで固めて整形されてるとか、川からウナギや鮎が消えたやらと電話で聞きます。それでも蛍はまだいるそうで……そういえば、もう3年以上顔見てないな……。