俺の分身がァァ

<ドッペルゲンガー探偵局・調査報告>
依頼主:SEEさん 1982年12月3日生まれ

 SEEさんの分身は、現在、渋谷でハチ公をワックスで磨く仕事をしています。

 あなたはたぶん覚えていないでしょうが、ちょうど1年前、あなたは寝ている時に、偶然、コマネチ!のポーズをとったのです。それは、まさに分身を生み出す魔法の寝相でした。その結果、あなたの分身が生まれてしまったのです。

 あなたの分身は、しばらくの間、近所のカラオケ屋で焼きそばを作るバイトをしていましたが、その後、「武者小路SEE」と名前を変え、足裏マッサージ師の修行のために、ニュージーランドへ行き、現地のケーキ屋さんでパンダのかっこうで販売のバイトをして生活費を稼ぎながら、修行を続けていました。

 しかし、その後、おたふく風邪にかかったことがきっかけで人生観が変わり、半年前に「大黒堂SEE」に改名して、現在は渋谷でハチ公をワックスで磨く仕事をしています。そして、深夜のテレビショッピングを良く見ています。

 そんな彼にも悩みがあります。それは、花粉症で、春先になると、目がかゆくて仕方ないことです。

 あなたの分身は、29年後の、ケーキを食べ過ぎた日の夜、ちんどん屋さんのかっこうをして、象の背中に乗って、あなたに巡り会うためにやってきます。

 現在は、分身の方が、あなたより、21%苦労しています。

 あなたの分身の肉の値段・・・100グラムあたり318円

 あなたの分身の異性の友達の数・・・17人

 彼から、あなたへのメッセージ
「今度の社員旅行は、伊東温泉のハトヤに行きたいです。そして、海底温泉でゆっくり休養したいです。ハトヤ消防隊にも会いたいです。」

 あなたの分身を見つけるまでに、177日かかりました。またのご依頼をお待ちしております。ありがとうございました。

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