寝るなよ

　３度も注意されています。居眠りするバカがいます。
　たった一人のために、全員が怒られます。見せしめで285人の前で怒られます。
　多分、簡単に言うと、連帯責任です。

　今日10分の休み時間にオリエンテーションしました。
　議題は「眠らないにはどうすればいいか」
　なんて低レベルな……　と思われるでしょう。
　理系社員の多い会社です。連帯責任は皆きらいです。当事者感覚があまりありません。
　一部のバカはクビになればいい。自分は関係ない。そう思っています。理系らしいところです。あるアホが、とある講話でノートを持ってくるのを忘れていてメモもなにもとらずに聞いていました。そのアホは一番前に座っていました。突然、そいつの前に（課長と所長の両方にあたる）研修チームの長が足音を立てて近づいていき、目の前で
　「どうした？君は、なにもやる事がないのか？」
　「あ…あの…」
　「メモも取らずに何しにきたんだ？失礼だと思わないのか？そんな事もできないならここへは来るな。帰れ」
　「と、取りに行ってきます」
　「はい」
　しーん
　「みなさん、彼がノートを取りに行ってしまったので中断してしまいました。どうすればいいでしょうか」
　「はい」
　「はい、君」
　「社会人なので一人のせいで予定が滞る事は許されません。このまま続行するべきです」
　「それで…いいですか？」
　「……はい」←一同
　「わかりました。皆さんの意見を尊重します」
　こんな感じですから。
　しかし私は、その考えは通用しないと思っています。私の考えでは、むしろ待っていててあげたほうが逆に彼にはストレスになるはずです。それに連帯責任を負うことで、当事者責任が全員に芽生え、お互いに伸ばしあう気がするのです。まあ、そのときは私も疲れていましたので、続行してもらいましたが…

　一人で知らない環境に突然行くこともあります。そのための試練が多く設けられているので、緊張しっぱなしだっつーのになんで寝るかね。
　そういうわけで、寝ないためにやばそうなやつ見つけたらつっつくことになりました。

　そういえば、福利厚生の説明がありました。っていうか、保険を押し売りされました。もちろん買ってませんが。
　一応自分が利用している福利厚生は、うちの会社は株の収益率が高いので持株会制度と、財形貯蓄（一般）です。財形貯蓄は毎月1万円、賞与時5万円?10万円を定期預金に積み立てるつもりです。年1%の利息が会社と提携銀行から充当されます。
　保険のほうは、両親の生保の特約と、私のけんぽが満期になったら考えます。