ホリエモン

 ホリエモンとフジテレビ、ソフトバンクのお祭りが巻き起こっています。その是非は置いといて、今回はホリエモンの問題点を考えてみたいと思います。

 ホリエモンは社長です。若い社長。若社長!ライブドアは従業員1000人を超す、それなりに大きい会社になりました。ホリエモンは若くして、その大きい会社の社長です。
 ホリエモンより若い俺が言うのもなんですが、ずっと社長(代表者)な彼に一般社員の気持ちや考え方が理解できているのかが不明です。金があれば何でも出来ると著書に綴られているのは有名ですが、それはそのことが理解できていないからではないでしょうか?俺も世の中の9割以上は金で何とかなると思っていますし過小評価はしませんが、実際、社員の気分を悪くする事態に経営者が持ち込んだ場合、金でどうにかなる問題ではなくなる気がします。
 社員に力のある会社には「組合」が存在します。若い会社には組合が無いことが多いですが、これは良い意味でも、悪い意味でも、社員が経営者に納得せざるを得ない状況になっています。こういう場合、経営者は絶大な力を行使できますから、社員をキチンと理解しにくくなるのではないかと思います。そしてライブドアには組合が無いとしか思えません。
 社員が経営者に不信感を抱き、やる気が無くなった時(ついていく気が失せた時)には、ストライキが発生します。しかし、ストが出来るのは”強力な組合”がある場合です。組合が無く、社員に力の無い会社では、そういうことすると会社がつぶれます。社員は昔からの企業文化に慣れていて、それを好んでいるからこそその職場で働き続けているという部分的事実がありますから、その文化を突然否定したり変化させると、それまでいた社員が会社にいたくなくなります。敵対的企業買収の問題点はまさにそこにあって、会社を支えていた有能な社員がどんどん辞めていきます。ちょっと違いますが三菱自動車の有能社員がトヨタにガンガン流れてしまいました。今の三菱自動車を見れば良くわかると思いますが、ニッポン放送もそうなってしまうのではないかと俺はハラハラしています。
 ホリエモンはニッポン放送の社員に大変な不信感を抱かれていると思われます。企業文化(会社の風土)があるニッポン放送に、それを理解しきれないホリエモンが介入してきたらどうなるのでしょうか。こういう場合のストライキは金では解決不可能だと思います。ニッポン放送の社員を簡単にクビにできるわけがありません。ホリエモンは、更なる経営者としての腕を磨いて然るべきです。そしてそれが成功したときこそ、真のライブドアが新生するものだと信じています。
 というわけで、SEECOMは今のライブドアには就職できたとしてもあまり行きたくなかったりします。悪く言っているわけではありませんが、個人的なわがままで。人格的な問題はおいておき、経営者としての腕のよさはソフトバンクの孫さんの方が遥かに上でしょう。ホリエモンは真っ直ぐすぎですから。経営者は、会社を安定かつ発達させなければなりません。資本主義は人間の欲を競争に転化して発達する社会なのに、人間には安心を求める部分も多くあります。競争し続けていると必ず”ほころび”ができ、矛盾が発生します。安心を確保したい最たる人が読売のオーナーだったり、どこぞの国会議員だったり、まあテレビの発言を聞くだけでどうにかしてくれと思う人たちですが、やっぱりそれなりに力(金や利権)を持ってて、守りたい!ことがミエミエです。
 これらをうまく見せずに、かつ、競争をハイエナのごとく生き抜いていく漁夫の利ゲッター孫さん。経営ってのは難しいものです。

 今日は引越しでした。
 日通に色々融通してもらい、大変助かりました。が、一部の荷物を実家へ送るために、実家から迎えに来た車に載らなかった分をペリカン便で送ってもらう手はずになっていました。ウチに来た引越しドライバーとその打ち合わせをして、引越しは完了しました。この番号に電話すればすぐに荷物取りに来てくれますからね。と。
 数時間後、いざ載らなかった分の荷物を送ってもらう手配を電話したところ、とある秦野の営業所係長な30後半小太りオジサンが電話越しにこう言いました。
「は?アンタさ?。ねえ?。そんな話さ?知らないよ?アンタに送るためのトラックなんかもうないんですよ?無理ですよ?ないんですから」
「あ?」
「なーいーの。さっきの引越しトラックに何で全部載せないのよ」
完璧にキレました。というか、日通は社内連絡のダメな会社だということが良くわかる一件でした。
「は?そちらが後から取りに来てくれるって言ったんでしょ?トラックが無い?困りましたねぇぇぇぇぇ?」
「ありませんよ、この忙しい時期に。大体、そんな戯言をダーレーが言ったのよ?」
「手前の事情なんか知るか、おまえのところのドライバがそう言ったんだよクソッたれが」
「はあ、ウチのドライバが言ったんですね」
「聞いてないのかよバカが。本社にあんたの態度を苦情しておきます(嘘)。○○さん」
「じゃーペリカン便の集荷に連絡しておきますから、何時ごろいけるかこちらから折り返し連絡しますよ?」
「急げよクソったれ」

数分後
(若い女性)
「こちらペリカン便ですー。集荷の連絡を受けたのですが、そちらに行けるのが40分後になってしまいそうです」
(怒りの収まらない俺)
「はー。待てません。伝票もありません。ウチの前に荷物置いておくので、勝手にもってって良いですから今から言う住所に着払いで送ってください。」
「は、はい、承ります」
「んじゃよろしくおねがいします」

実家到着

2件のコメント

  1. え、本社に言おうよ、そいつの態度。
    本当にそんな言い方したんだったら許せないよサービス業として。

  2. 渦中のフジテレビにも組合はないらしいね。
    組合がないのは経営上何かの意図があると感じるのは俺だけではないはず