前回、SSDをより高速で大容量にすることでMacBookAir(以下MBA)をパワーアップすることにした。今回はSSDを手に入れよう。
安く個人輸入しよう
MBAのApple独自形状に対応したSSDは、現状下記の2種類ある。
- トランセンドのJetDrive 500シリーズ
- Other World ComputingのAura Pro 6Gシリーズ
どちらも国内正規販売品は3万円以上する。今回は米国のOWCを選んだ。メーカダイレクトのECサイトMacSales.comで購入した。eBayやAmazon.comを使う手もあるが、今回はあまり安くなかった。
この製品は元々MBA2010向けに出たものを、2011のSATA600に対応したコントローラにバージョンアップしたもの。製品名の6GはSATA600の6Gbpsから来ていると思われる。当初は不具合も少なからずあったようだ。当時10万円以上したものが、2万円で買えるのだから選ばない手はない。
SSDは、コントローラチップ・NANDメモリチップ・ファームウェアが性能を左右する。コントローラチップはSandForceのSF-2281でIntelのSSDにも採用実績があり、比較的高速で安価、ランダムアクセスに強いといった特徴がある。NANDはTier1 MLC NANDでメーカ不明。ファームウェアはダイレクトショップだから最新になっていると思うが…届いたら確認する。念のためアップデート手順などを調べておくとよい。
決済と失敗
支払はクレジットカード、PayPal、Amazon Payで選択できた。
クレジットカードを直接入力するのはちょっと怖かったので、PayPalで支払うことにした。PayPalに紐づいているカードは、Kyash。
失敗したこと
1つ目は、PayPalの為替手数料だ。実にカードで直接支払った場合より3.5-4ポイント、今回は2万円前後なので700円くらい高くなってしまった。実はPayPalで支払う際、支払い画面の端に為替手数料の選択ができるようになっている。デフォルトは「PayPal」になっているので、「カード」に変更したほうが安い。これは通貨の両替をPayPalでやるかカードでやるかの違いとなる。今後はきちんと切り替えるようにしたい。
2つ目は、配送先の書き方。PayPalで支払うと、PayPalに登録した氏名と住所が配送先情報となる。これが日本語なのがまずかった。次の日、OWCのサポートデスクからメールが来ており、「送り先住所を翻訳できず配送が遅れている。正確なラテン表記で配送先を連絡してくれ」との事だった。即返信したものの、現地時間は既に18時(営業終了)で発送は次の日になってしまった。
そもそも宛先を読むのは日本の配送者なので日本語でもいいはずだが、先方の顧客管理や配送のシステムで日本語はダメなのだろう。普通のアメリカ人が日本なんて分かるわけはなく、読む必要も無く、日本語をローマ字表記に出来るわけもない。
※なおPayPalは日本語でしか登録できない…
決済内容は以下の通り。
Sub-total: $179.75
Tax: $0.00
Shipping: $25.60
Shipping Insurance: $0.50
Shipping Discount: -$3.19
-------------------------------
Total: $202.66
Shipping Discountって何ぞ?と思ったが、$48.00以上は国内配送無料みたいなバナーをどこかで見た。その分値引きしてくれたのかな。
配送サービスについて
米国との貨物輸送方法はUSPS(郵便), UPS, FedEx, DHLなど輸送の選択肢が多い。
UPS、FedEx、DHLなら速いし安心だ。ただし税関もキッチリやる。原則これらを選択したい。この中ではUPSが一番安い。
USPS(郵便)は別格の安さで、関税もかからないことが多い。しかし遅くて扱いは雑。リーマンショックの時にAmazon.comでUSPSを利用したが船便で1ヶ月半かかった。近い国の国際郵便は安くて便利だが遠いと使いづらい。
今回はUPSのUPS Worldwide Saverを利用した。
さてUPSは日本の配達をどうしているかというと、都市部はUPSが行い、それ以外の地域ではヤマト運輸が業務提携している。つまりほとんどの地域ではヤマト運輸となるため、通常の宅急便と同じ感覚で受け取ればよい。関税は立替てもらっているので、荷受け時に現金で支払う。
ところで、UPSは土日祝日の配達をしない。UPSの追跡サービスを見ても、「平日の終業時間まで」と記載されている。再配達も平日しか行っておらず、3回不在だと荷物が返却されてしまう。それ以外の地域はヤマト運輸なので365日受け取ることができる。もし都市部に住んでいる場合は、UPSの再配達をヤマト運輸に変更すると週末も配達してもらえるので、必要ならばUPSのサイトから連絡すればよい。日本語で大丈夫。
今回はシカゴからのトランジットに失敗し、ルイビルで1日くってしまったが、その後アンカレッジ->成田->通関->ヤマト運輸での受け取りまで1日(一晩)だった。早い。UPSと日本国内の輸送能力に改めて感心した。下記にトラッキング情報を載せるが、日時はアメリカ東海岸時間である。
2019/01/27 10:16 TOKYO, JP
配達済み
2019/01/26 20:30 Tokyo, Japan
荷物は地元エージェントに引き渡され、配達が手配されました。
2019/01/26 14:53 Tokyo, Japan
空港上屋スキャン(輸入)
2019/01/26 11:55 Narita, Japan
出発時刻
2019/01/26 11:27 Narita, Japan
到着時刻
2019/01/25 9:52 Anchorage, AK, United States
出発時刻
2019/01/25 7:40 Anchorage, AK, United States
到着時刻
2019/01/25 4:11 Louisville, KY, United States
出発時刻
2019/01/24 7:36 Louisville, KY, United States
スケジュールされた乗継便に間に合いませんでした。
これが原因で遅延が生じることがあります。
2019/01/24 7:30 Louisville, KY, United States
配送状況に応じて、貨物が遅延する場合があります。
/ 配達は1営業日遅延します。
2019/01/24 3:39 Louisville, KY, United States
出発時刻
2019/01/23 21:39 Chicago, IL, United States
発地国センタースキャン
2019/01/23 19:37 Palatine, IL, United States
集荷スキャン
2019/01/23 15:01 United States
処理完了: UPSへの引渡し準備ができました
関税について
海外旅行や通販などの輸入品には関税と消費税が付きまとう。今回は個人輸入なので、それで計算してみよう。商品の小売価格に外国為替相場と課税率特例0.6をかけた金額で計算される。金額が1万円を以内なら関税も消費税も非課税となる。送料その他は課税されない。ただし個人使用目的でない場合は特例など無くなる。
今回、購入したSSDの小売価格は$179.75だった。上記の為替相場だと19,556円、0.6倍で約11,700円と1万円を超えてしまった。PCパーツは保護品目ではないため関税は0円、消費税(8%)のみ請求される。輸入申告控を見ると、消費税600円と地方消費税100円で、計700円だった。税金の計算はフェーズごとに端数切り捨てされる点に注意。実際に8%かかるわけではない。
細かい計算方法は下記の通り。
小売価格 $179.75
為替相場 \108.80
日本円での小売り価格 \19,556
課税対象金額(0.6かけて100位切捨) \11,000
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関税 \0
消費税 \700
-国税 (6.3%、10位切捨) \600
-地方税(1.7%、10位切捨) \100
さて、次は取り付けと環境移行だ。