赤外線リモコンにNi-MH電池を使うと起きる問題

テレビやエアコンと、家電の殆どのリモコンが赤外線方式であり、
機器に向けてボタンを押さないと反応しないものだ。
この方式は電波と違い、送信範囲が目に見えて分かるので
家電のように、家の中で比較的近距離で使う場合は都合がよい。

さて、リモコン最大の弱点はやはり電池だろう。
単四乾電池を2本とか、いかにも非力な電源で動作している。
使い方にもよるが、毎日使えば半年から1年でダメになる。

さて、どうせこのくらいのペースで交換するなら、
充電池を使うのはどうだろうと思うのが普通だろう。
特に最近は環境への意識の高まりもあり、かなり安くなっている。
しかし、説明書には「アルカリ乾電池を使用しろ」と書いてある。
ふむ、マンガン電池じゃダメらしい。
充電池でも大丈夫だろうか。
電気的に、充電池ではダメな理由は見当たらないが…
マンガン電池に比べると、アルカリ電池のエネルギー密度が高いから
単に推奨しているだけだろうか。

そこで、半年ほど使ってみた問題をつらつらと。

・でもお高いんでしょう
 →エネループでもアルカリ3回分ほどの価格になってきた。

・充電池はすぐ放電しちゃう
 →エネループなど放電対策品ならば1年以上もつ。

・充電池はパワーもエコ気味
 →新品のアルカリ電池だと部屋のどこに向けても反応するが
  充電池は充電直後でも、機器に向けないと反応しない例があった。
  アルカリ乾電池は1.5V、充電池は1.2Vの違いかもしれない。
  充電池は、電力で乾電池と同等以上でも、電圧は低いからね。

・バッテリー切れは突然に
 →アルカリ電池はだんだん反応が悪くなって使えなくなるが
  充電池は「とどめのひと押し」で突然使えなくなる。

個人的な結論を述べてみると、
使い勝手の良さ、反応の良さというベネフィットを考えれば
アルカリ電池の方が幸せになれる気がする。
やはり少しずつ長期間使う機器に、充電池は向かないのかもしれない。