プリクラッシュセーフティ

最近、プリクラッシュセーフティシステム(PCS)の普及が進み始めている。
このシステムは、自車が衝突しそうになると警告し、
衝突不可避ならばブレーキがかかるという頭のいい安全システムだ。

このシステムの搭載で、実に事故の27%が防げるらしく(約3割…スゴイ)
欧州でもこぞって開発が進んでおり、保険の割引もあるそうだ。

依然として高級車向けの先進安全装備であるし、費用も嵩むものの
新型車であれば、200万円台の一般車のオプションとしても用意され、
オーナーが望めば取り付けの敷居は低くなってきた。

例えば、トヨタプリウス。
世界的に大きく普及しており、どこに行っても見かけるが
オプションとしてPCSに対応している。
#ただし、普段よく見かけるプリウスは装備していないと思う。
#燃費第一のケチユーザが多い車なので、最低グレードに標準装備。

また、スバルはアイサイトver2.0で世間にPCSを知らしめた。
元々スバルのレガシィは各種安全試験の評価が高いのだが
アイサイトの装備で更に評価が上がるだろう。
スバルは今後、全車種にPCSを搭載する。

自動車が他の乗り物と違うところは、自律走行にある。
したがって、事故の防止も自律で行わねばならず
鉄道のATSのような外部の大規模システムの支援は受けられない。
航空機も同じだが、考えられうる限りの事故防止装置が付いている。
エンドユーザが個人ではないからこそできる措置だろう。

思えば、ABS,EPSといった、今では当たり前の安全装備も
それほど昔のものではない。
PCSも10年後には標準装備になるかもしれない。