自分でやる人、やらない人

世の中には、自分に必要なことを、
大抵の事に対しナメてかかり、自分で調べて自力で出来ると思い、やろうとする人
 と
無条件で難しそうだから自分にはできないと思い、諦めて他人にやらせる人
 がいる。

性格的な傾向を極端に書くと
自信家や、興味の強い者は前者に位置し、
無趣味、無気力、自信の無い者は後者に位置する。

前者の場合、初めは失敗するが、失敗したことを隠し、忘れ、
その後に成功した事実を強く覚えている。
だから自信につながり、他人から見ると何でもできる人間に見えてくるが
実際は能力的に秀でているわけではない。これを努力というのも憚られる。
しかし良かれ悪かれ実績は残すため認められやすい。

後者の場合、初めから失敗はしないが、失敗体験が無いので
必要以上に失敗が怖くなり、実績のないまま歳を重ね、益々自信を無くす。
そのため、自己解決能力が他人への依頼スキルになる。
また興味のあることに対しても諦めることを躊躇しなくなり、
体験、成長、能力活用の機会を自分で殺してしまう。

こう書くと後者の人間が悪のように見えるかもしれないが
前者の人間であっても後者の傾向も少なからず持ち合わせているはずであるし
世の中の経済活動はまさに後者の「需要」から発生するのだから
必要なのは、そのバランスだと考える。

私はどちらかというと、恐縮ながら前者に位置する人間だと自負しており
後者の人間に多種多様な依頼を頂くこともあるが
やることもあるし、嫌ならやらない。
むしろ自分の職業分野に関係する案件なら、お礼を貰うべきだと思っている。
(相手の期待値にもよるが、自分の生業=自身を安売りすべきではない)
ただし、お礼をあげるから依頼する、という構図はよろしくないので
そうならないように気遣わないといけないだろう。