CAT5eとCAT6の速度差

1000BaseTはその規格上、
ケーブルはCAT5e以上で使用することができます。
CAT5なんて今時売っていませんから問題になりませんが
CAT6にすると速度に差がつくのでしょうか?

ということで検証してみた。

*結論
確実に、速くなった。

*考察
速くなったとはいえ、速度全体から見れば10%差。
おそらく、CAT6ケーブル自体の帯域幅や
ケーブル品質向上によるノイズ耐性などによるものと思われる。

ケーブルは、長くしたり曲げたりすれば本来の性能が発揮できないが、
CAT5eよりもCAT6の方がそのマージンが高いのだと推測する。
また、自宅のLANケーブルはAC電気コードと同時に束ねている部分があるため
尚更、ノイジーな環境であることを書き添えておく。

*計測方法
4GBのファイルを、Windows同士で転送。
5回計測して、最大転送速度の良かった記録3つを抜き出して平均をとった。
計測ツールはTCP Monitor Plus Ver2.48

[PC]-CAT5-[Hub]-CAT5-[Hub]-CAT6-[PC]
77412KB/s(610Mbps)

[PC]-CAT6-[Hub]-CAT5-[Hub]-CAT6-[PC]
82794KB/s(662Mbps)

[PC]-CAT6-[Hub]-CAT6-[Hub]-CAT6-[PC]
86080kB/s(688Mbps)

というか、こんだけ出てりゃ十分だろう

CAT5eで十分という意見もあるが、結果的に速度差が出てしまっている。
昔は本当にCAT5eで十分だったと思うのだ。
1000BaseTが出始めた頃のパソコンは性能が悪く、
どんなに頑張っても300Mbps程度が限界であったという。
これではCAT5eとCAT6の差はなかったはずだ。
しかし最近のPC性能の向上により、ケーブル性能差が表面化してしまった、
そう考えれば、店頭のケーブルはCAT6が主流なのも納得できる。
たかがケーブル、されどケーブル。

最近のLANケーブルはマジで品質がいいので、
興味のある方は一つ買ってみるといいかもしれない。