Intel Matrix RAID その2

前回に引き続き、Intel Matrix RAIDについて紹介する。

■Intel Matrix RAIDの特徴
 ・ソフトウェアRAIDだが、ROMでOSを起動せずに構築できる。
 ・Array上でOSを起動したままでもオンライン構築できる。
 ・物理HDDをDisk、OSから見えるHDDをArrayと呼ぶ。
 ・Array毎に、RAIDの種類を決める。
 ・Arrayを作成する際、Diskの何%を利用するか決められる。
 ・Arrayに参加させるDiskは全て同じ容量を消費する。
 ・既存のArrayに新しいDiskを追加できる。(マイグレーション)
 ・ArrayのRAID種類は条件が合えば変更できる。(アップグレード)
 ・マイグレーションするには、RAID Ready構成である必要がある。
  BIOSのSATAModeがRAIDで、ROMが動いて、OSにドライバが入ってる状態

【マイグレーションの例】
500GB HDD x3
System(RAID0):120GB
Data(RAID5):920GB

↓ 500GBを1台足してDataのみマイグレーションした場合

500GB HDD x4
System(RAID0):120GB
Data(RAID5):1380GB
NewArray:40GB

※注意:
1RAID0にマイグレーションするとArrayのサイズは増えるが、
 Array内にある既存のパーティションサイズは変化しない。
 パーティションサイズはパーティションテーブルの話になる。
2できる事はDiskの追加であり、逆にDiskの削減はできない。

■Intel Matrix RAIDを利用する時の、個人的な偏見による基準
 HDD3台以下でArrayを組むならRAID1
 HDD4台以上でArrayを組むならRAID5

3台でRAID5を組んでも特にメリットはない。非常に遅いからである。
また、RAID5の経済性は4台以上で発揮される。と思う。
(3台で構築すると、全領域の1/3が使えないわけだから)

今のHDDはそう簡単に壊れないため、数年毎にリプレースする前提なら
RAID0が最良の選択肢になる可能性が高い。
少なくとも、システムArrayはRAID0にした方が良い。
(できればSSDがベストだろうな)