中川さん、なむい

中川さんが亡くなった。早い。。

麻生がコメントとして
「全世界的に非常に貢献した惜しい人材を無くした」
と言ってた。

たぶん、普通の人が知っている世界的に中川が行った事は
G7での酔っぱらい会見くらいである。

実は、中川はリーマンショック後、迷走するIMFを改革するため
外貨準備による1000億ドルの融資をちらつかせ、
日本に主導権を握らせるという非常に大胆な取引を行い、
かつIMF崩壊による全世界的な経済ショックを少なくとも和らげた功績がある。
(これで為替が大きく動いてしまったが)

国内では「不況だ」「派遣村だ」と、大問題のように取り上げられていたが、
実はその程度で済んで助かった、と考えるべきかもしれない。

麻生はこれについてコメントしたのだと思うが、
普通の人は「酔っぱらい会見が貢献とは皮肉な人だな」と考える。

でもこれは経済誌を読まないと分からない情報なので仕方の無い事。
日本のマスコミも、少しは考えてもらいたいもの。
少なくとも追悼報道するのであれば、上記が語られる事を望む。

尚、何故IMFに融資したのかだが、日本は加工貿易の国だからこそだ。
いきなり経済危機に陥り、IMFの保護が必要なのは、発展途上の中小国だ。
そういった国は、日本が輸入している金属等の原材料の産出国である。
日本が保護すべきはまさしくそういった国々で、原材料の安定供給無しに日本経済はありえない。

今後も、政府はそういった国々に経済支援を行うが、
マスコミはこぞって「国民の悲痛な叫び」で叩くだろう。
「国内が疲弊しているのに、海外に援助するとは何事か」と。

やんばダムも、地元民の悲痛な叫びばかり報道しているが、
そのたった数百の叫びの為に、1億2千万人を背負う国のお金を?冗談。。