自殺は反則。教師も理不尽で哀れ…

「小5自殺は体罰」認定 北九州市に880万円賠償命令
http://www.asahi.com/edu/news/SEB200910010005.html

この件、各メディアが報道しているが
朝日が一番詳しかったので記事をリンクさせてもらった。

児童が死にたくなった気持ちは良くわかる。
甘ったれた子供は理不尽な気持ちを受け流す事ができないし、
それまでに溜まっていた気持ちが、一気に爆発したのかもしれない。

実は子供はどうでもいい。
問題は親だ。

理不尽な事が連続すると、パニックで自殺する子供の親である。
今回は子供の性格と状況の噛み合わせが悪過ぎただけだろう。

裁判を起こして勝つのは親の責任としてアリだと思うが、
「母さんがんばったよ」って…え?子供に褒めて欲しいのかな?
子供の弱さは許して先生が100%悪いのかな……。
それが母親ってもんなのか?客観視ができないのはちょっとなあ。

どちらかって言うと、単純バカな父親が大暴れして、裁判で勝って、
冷静沈着な母親がそれを制しつつ綺麗にまとめあげるもんじゃね?

何でこんな風に思ったか。
俺は小学校の頃、体罰なんていくらでも食らっていたが、
それで死ぬなんて考えた事も無かったし、親も先生側の立場だったからだ。
例えば小学1年生の春、青木先生を青木せんべいと呼んだら
襟をつかまれ宙づりにされ、頬と耳にビンタを食らって聞こえないまま投げられたり。
親に報告したとしても、そんなの自分が100%悪いから、「お前が悪い」で終了である。
今考えると先生も大人げない行為ではあったかもしれないが、
怒りは伝わったので絶対に泣かなかった。
なお、青木先生は本当はとても優しく、ウサギを飼っている若い男性教師であったと思う。

もちろん、理不尽な怒られ方をした事もあったし、
状況が悪くて他人の悪をひっかぶった事もあったし、
逆に自分の悪事を誰かになすり付け、その人と親が呼び出されていた事もある。
でも、そんなの良くある事で、いちいち気にするのは損だから
次の日には忘れれば良いのさと、そういった過程で学んだのだ。
確かに記憶には残るし、トラウマっぽくもなるけど、
それが「学ぶ」ってことなんじゃないかと思うんだがどうだろうか。

学校は子供が親を離れる外の世界。言ってみれば社会だ。
社会に出れば、始めての事も、不遇が沢山ある。
親からしてみれば非常識な事も、当たり前のように存在する。
それに出会ってしまうかどうかは、子供の自己責任だと思う。
ファインディングニモはまさにそれをテーマにしている良い映画だ。

彫刻刀が手に刺さって痛い思いをすると、次からはもっと丁寧に扱う物だ。
でも、彫刻刀は道徳までは教えてくれない。