ソーシャルステイタス

ステイタスというもの。
「ステイタス」と一般的に使われている言葉は
普通、社会的ステータスの事を言うのだと思うけれど
社会的ステータスとはなんでしょうか。

社会的ステータスとは、社会的に認められる地位・価値のこと。
そのまんまです。広く認められる価値の事ですね。

でも、実際のところステイタスって、
受け手によって全く違うものになるんですよね。
ステイタスを重要視する人と、しない人がいて、
どちらが悪いとか、優れているとか、そういうものではないですし。

例えば、高価な服を着ている人がいて、
その身なりからその人の地位を想像した場合、
それに対して何らかのリアクションをしてもらえるか、もらえないか…

その他に、その対象物に対して興味があるかどうかにも左右されます。
良い車に乗っていても、車に興味のある人からは一目置かれますが
そうでない人から見れば「せまい」などと酷評されるわけです。
これらが、ステイタスと呼ばれるものの実態です。

また、ステイタスを付けて、お店とかで優遇してもらいたい人もいます。
(でもステイタスって後から付いてくるものであって、
付けるために努力するもんじゃないと思うのですがどうなんでしょ)
ましてやその優遇に優越感を感じる人からは
下品な成金根性がにじみ出ていて人間の程が伺えます。

確かに昔は、お得意様という制度が根強かったため、
特に店員は客のオーラから対応を変えがちだったのかもしれませんが
現代のコンプライアンスのきちんとしている会社であれば、
客によって対応を変えてくることは、余程でない限りしないです。
何故なら、そんな事しようものなら苦情の対象になるからです。
顔パスされる人と、されない自分を目の当たりにするわけですから。
(余程であればするでしょうけど。親会社の役員や大株主など。
 また、銀行では金額に応じて通される部屋が違いますです)

あと、ステイタスは物体に宿る物ではありません。人に付くものです。
これを誤解している人は意外に多いです。
物の所有にはそれなりの地位が必要だからステイタスの基準になりうるわけで
地位の無い人が持っていても、分かる人にはオーラで見抜かれます。
こと、沢山の人を見ている店員などからはすぐに分かるでしょう。
そこにステイタスは存在するでしょうか。
オリンピックで金メダルを獲得した人にステイタスはありますが
そのメダルを譲ってもらった、ただの人に同じ地位がありますか。

わかりやすいステイタス優遇の例としては、
同じ航空会社を何度も利用しているグレードの高い会員であれば
飛行機の搭乗券のアップグレードが優先される可能性もあります。
それをすばらしいと思うか、どうでもいいと思うかは人それぞれです。

結局、何が言いたかったのかというと
ステイタスは受け手の価値観に左右される物であって、
必ずしも大事にすべきありがたい物ではないということです。

私自身にステイタスがあるかと聞かれれば、無いでしょうが
そこまで求める必要があるのかと思いこのエントリーを書いた次第です。