プレゼンや講演を行う時は、
その発表内容にうまくつながる余談を最初に行う事が多い。
しかし、余談がずいぶん生活感あふれていたり、冗談話だったりして
余談と発表内容のギャップがあるほど、魅力的に見える。
それを良しとしない人も居るが、慣例化しているし、一定の効果がある。
さて、漢字の読み方には「重箱読み」がある。
重箱読みとは、2文字の感じで作られた言葉を読む際に
2文字の音訓を混ぜる読み方だ。
大抵の場合は、後半の文字が濁音で読まれる。
例えば、「代替」という言葉。
普通は「だいたい」と読むが、重箱読みだと「だいがえ」になる。
電車が止まり、バスで「だいがえ輸送」する時などで使われる。
他には、「献立」や「縁組」という言葉も重箱読みをする。
何故、”重箱読み”というのか。
それは「重箱(じゅうばこ)」自体が重箱読みだから。
逆に”湯桶読み”という読み方もある。
これは音訓ではなく、先に訓、後に音の読み方だ。
言わずもがな「湯桶(ゆとう)」は湯桶読みだ。
「夕刊」や「手本」や「豚肉」は湯桶読みになる。
(話がそれるが、”にく”は音読みである)
先に述べたプレゼンの余談を良しとしない人がいるように、
重箱読みを誤りだと指摘する人も居る。
しかし音と訓のギャップが言葉の意味を通りやすくするのか、慣例化している。
それが重箱読みなのだ。