実体経済と庶民の意識格差

時々、思う事なのだが
実体経済と、庶民の金銭感覚が違う気がする。

例えば今
不景気不景気といい、働き口が無く、
大量解雇も起きているのだが、
当然、誰にも助けてもらえない人は多い。

この間、麻生がぶち上げた給付金だが
1人当たり1万数千円である。

1万数千円は、実はすごい金額なのだが
それくらい貰っても嬉しくもないのが実際の気持ちだろう。
10万円くらい税金を免除でもしないと喜ばれない。

すごい金額だと思うには、
すべて食費に換算すると良いかもしれない。
1万数千円で、1人分の食材を何日分だろうか。
うまくやれば、1ヶ月分は買えるだろう。
1ヶ月生きるために必要な1要素を満たす金額なのだ。

先に述べた解雇された人がまず考える事は、衣食住である。
これが金銭感覚。

今、政府が意図的に円の価値を下げまくり、
日本の生活レベルを下げたとしよう。
給与も物価も下がり、輸入品は高くなる。
自給自足が必要になり農家が増える。
更に中国レベルまで下がったら、外資参入や安さにより雇用は増え、
豊かな暮らしとはいかないが皆が最低限生きていけるようになるかもしれない。
貧富の差はさらに広がり、犯罪は増えるかもしれない。
服も、デザインより価格最優先で安いものしか買えなくなる。

生活レベルを下げる事を望んでいる人なんているわけが無い。
それを贅沢病と呼ぶべきか、文化人?先進国のプライドと呼ぶべきか。

ただ実感すべき事は、
今の実体経済はそれについてこれていないという事だ。

ところで、マスコミは政府を叩く際に、そういった庶民の意識で叩く。
生活水準を下げずに雇用不安だけ取り除け、給料あげろ、景気をよくしろ。

当然ながら、無理である。