富士登山

11時頃、塩尻から高速バスに乗り新宿へ。
新宿-新松田-御殿場と電車に乗り、御殿場からはバス。
18時に須走口5合目に到着したら、既に標高2000mです。

既に、そこらの雲より高い位置に居ます。
気温は25度。涼しい。だんだん暗くなってきました。
1時間程ゆっくりしてから登り始めました。
登山棒を購入。(無いと辛いよ)
最初は森林地帯を抜けていくのですが、
これが真っ暗なので月明かりはあるもののライト必須。

風も雲も霧もなく、穏やかな気候に恵まれ、淡々と登り続けました。
6合目に到着すると、5合目の灯りが遠くに見えます。
人の足の凄さを目で実感できるのも登山のすばらしいところ。

ところが、7合目までが死ぬ程長く感じられました。
7合目の次が本7合目。ここの山小屋につく頃には、周囲は砂漠です。
岩と石と砂しか無い砂漠で、急傾斜の砂地を登るのは
非常につらいです。心が折れてきます。
ここら辺に来ると、ちゃんとした靴を履いていないとヤバいと思い始めます。
頂上はずっと見えているのですが、全くたどり着けません。
気温は15度以下に落ち込むため、厚着が必須です。

時々休みながら8合目にたどり着くと、人の多さに圧倒されます。
下からずっと見えていた頂上近くの灯りは、この8合目のものです。
山小屋も密集しており、多くの人がここで休憩していきます。
私は少し寝ました。 外で。 死ぬかと。

4:30くらいに日の出なので、8合目を3:00ごろ出発。
ここから先は目の前に常に人の山です。
どこかのイベント会場を思わせる行列ですが、
登山道自体は非常に険しく、手を使わないとよじ上れない岩などもあり
これを子供やお年寄りも登るのですから、そりゃ進みは悪いです。

日の出が刻々と近づく中、列は進みません。
業を煮やした係員が
「元気な人は右から!右から登ってください!右から皆を追い越して行けば5分、どうしても自信の無い方は左から15分。ここからは体力じゃありません!気力です!ご来光を拝めるかどうかは皆さんの気力にかかっています!気力を振り絞って頂上目指して駆け上がってください!」
とか叫びまくってるもんだから、柵を無視して登りまくる人続出。
危険な事故が起きかねない競争が開始されました。

が、無事山頂へ。
ご来光が出現する前に登頂。
これは本気で感動です。
真夜中に、山小屋での休憩無し。体力と気力の限界で登ったからでしょうね。。