メタルギアソリッド4のせいでPlaystation3が必要で
Playstation3のせいでハイビジョンテレビが必要で
どのテレビにしようか模索中のSEECOMです。
そもそも、ハイビジョンテレビと今までのテレビがどう違うのかというと
解像度の違いでしかありません。解像度とは画面の細かさの事です。
同じ画面の面積で解像度が高ければ、映像はより細かくなります。
ケータイでも2004年に登場したQVGA液晶で、飛躍的に解像度が上がりました。
この解像度が、一定以上だとハイビジョンと呼べるようになります。
今売っているハイビジョンテレビは、昔のハイビジョンより
解像度が高く作られており、フルハイビジョンという名前になっています。
今でも26インチくらいの小さいテレビでは、昔と同じハイビジョンです。
じゃあフルハイビジョンと書いてあれば何でも良いのかというと
やっぱり違います。
ブラウン管か液晶かプラズマかによっても違います。
ブラウン管はもう売ってないですが、数年前までは売っていました。
ブラウン管とプラズマは、黒に強いと言われています。
映像表現に大切な光の加減や強さは
黒をどのくらい暗い黒として表現できるか と
白をどのくらい明るい白として表現できるか を考えなくてはいけません。
これをコントラスト比といいます。一般的には大きくなる程よいです。
ブラウン管とプラズマは、画面の部分を直接発光させるので
黒は無発光となります。つまり部屋の明るさと同じになります。
(実際は走査していたり、種火があるため少し明るくなります)
液晶は、これらに比べると圧倒的に不利な構造になっています。
液晶パネルはパイプをたくさん並べた蜂の巣のような構造になっていて
裏から白い光をあて、パイプの中で光の透過量を制御し、色をつけるという
構造になっています。
どう不利なのかというと、まずこの構造ゆえ、光に指向性が生まれてしまうのです。
液晶を斜めから見ると、映像が暗くなったり薄くなったりするのはこのためです。
この画面が見える角度を視野角と言って、カタログに載っています。
そして、必要に応じて光を『遮断』するという構造上、
光の透過量を100%カットするのはとても難しいのです。
液晶の黒はどちらかというと、明るめに浮いた黒になります。
しかし、そのままでは全体的に締まりのない映像になるので、
白い部分を圧倒的に明るくするという方法でコントラスト比を上げています。
明るさの下限を諦めて、もっと楽にできる上限の引き延ばしをしたという事です。
この方法でコントラスト比を上げられると、使う部屋の明るさが重要になってきます。
暗めの部屋ではテレビが明るすぎてダメですし、黒が浮きまくります。
電機屋さんの店頭はとても明るくなっているので、液晶は見栄えがすると思います。
つまり、部屋を暗くして観るものではないという前提があるわけです。
店頭で画面を見る時はこれを考慮しておくと、後悔しないかもしれません。
更に更に、液晶パネルはその構造上、光の遮断調節に時間がかかります。
これを応答速度と言って、画が切り替わる速さが他の方式に比べて遅いのです。
そして最近のテレビは、映像をデジタル処理して見やすく加工してから表示します。
(液晶倍速表示時の間フレーム映像補間や、○○エンジン映像鮮明化等がそれです)
高速な演算を行っていますが、映像を受信してから表示するまでに時間がかかります。
その上に液晶自体がこういった弱点を持っているため、どうしても遅延が発生します。
通常のデジ放送はリアルタイムではないので、1秒の遅れが2秒になっても問題ありません。
(デジタル放送の遅延はワンセグで顕著に現れます。ワンセグでは4?5秒も遅延します)
ところが、格闘ゲーム等は1/60秒の差で勝敗が決まってくる恐れがあり、
その精度の遅延ならよく発生すると思われます。(つまり向いていません)
そのため、映像のデジタル処理部分を省略し、ある程度高速化させる
ゲームモードを備えたテレビが、最近増えてきています。
ただ、液晶はこういったデメリットを補うくらいメリットもあります。
まず、技術向上により歩留まりが良いので価格がグンと下がっていること。
薄くて軽いため置き場所に困り難く、消費電力は他に比べて低い事。
構造上の不利は、画面のフィルタや光を多方向に指向性を持たせるパネルの開発で
昔に比べるとずっと良くなっています。
例えばシャープのASV液晶パネルは、光の遮断方向を多方向にする事で
視野角が向上しています。
で、こうツラツラと画質について書いたのは良いのですが
結局は普及価格帯でマトモに選べるものは液晶しか無いです。。
各社は液晶テレビに、色々なことに使えるように付加機能をつけています。
例えばPC映像入力です。ハイビジョンテレビはPCのディスプレイに匹敵する
解像度がありますし、最近はDotByDot表示が可能な物が多いです。
また、メディアリンク機能ではLANで接続したサーバから動画を再生したりできます。
更に、テレビの中にHDDレコーダを内蔵した物もあります。