ウコンの力

ウコンの力というドリンクがコンビニに売っている。
俺はアレに非常にお世話になっているのだが
効かない という話も効く。

効く、効かないの意味がよく分からないが
俺の場合、明らかに効果を感じている。
例えば、ちょっと多めに飲んでも次の日に二日酔いにならない。
別に、たくさん飲めるようになるという意味ではなく、
二日酔いにならない。ただそれだけだが、次の日に起き上がって動けるのである。
時間を大切にできる、とても意味のある効果だ。
そういう意味で、「効く」のだ。

だからビールを2杯飲んだくらいで吐いちゃうような人がウコンを飲んでも、
ビール2杯飲んでも二日酔いにならないという程度だろう。
つまり3杯飲んだら死ぬし、飲めるようになる薬も世の中には無いと思う。

つまり、ウコンの力が効くのは、お酒にある程度強い人なんじゃないか。
という仮説を立ててみる。

更に、ウコンが害のように報道された事が以前あった。
ウコンの飲み過ぎで肝炎になった人が続出したのだが
その人達は元々肝臓が弱くて、ウコンにあやかりたかったらしい。
そりゃ治療のつもりでウコンばっかりガンガンのんだら誰だって肝炎になる。
常に濃いお茶ばかり飲んでると腎臓が壊れるのと同じだ。

また、その手の錠剤は中国や東南アジアからの輸入品も多い。
それらは効果を出すために、許可されていない医薬品が混入している事がある。
飲み続ければ、当然内臓へ負担がかかり、病気になってしまう。

話は変わるが、酒を飲むと体中にアルコールが回る。
アルコールは脳を冒し、正常な判断をできなくさせる。
肝臓は毒素を分解する器官だが分解に用いる方法は、生物お得意の酵素だ。
アルコールはアルコール脱水素酵素で分解され、アセトアルデヒドに変化する。
アセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素で分解され、酢酸に変化する。
このダブル分解の仕組みは、一般的にあまり知られていない。

中間生成物、アセトアルデヒドはアルコールよりも毒性の強い超くせ者だ。
顔が赤くなったり、気持ち悪くなったり、頭痛になったりする原因はこれ。
二日酔いの最悪な状態はアセトアルデヒドの中毒症状で説明できる。
酒飲みは肝臓を壊すのも、アセトアルデヒドの毒性の影響が大きいそうだ。

つまり、お酒に強いか弱いかはアセトアルデヒド脱水素酵素の量の差なのだ。
アルコール脱水素酵素の量は関係がない。
例えばアルコール脱水素酵素が少なくても、アセトアルデヒド脱水素酵素の量が
それを上回れば酒に強く見えるのだ。(アセトアルデヒドの毒性が現れないから)
ということは、お酒に強い人でもアルコールは依然として残り脳は冒され続ける。
だから、お酒に強い人でも車の運転はしちゃダメなのだ。

俺にとってウコンの力は、アセトアルデヒド脱水素酵素に効いている、そういうことだ。