土曜日は休み

土曜日は昼過ぎまで寝てしまう。
今日は東芝がHD DVD事業撤退の検討中というニュースがNHKで放送された。
これはHD DVDがBlu-ray Disc(以下BD)に事実上負けた事を意味する。

HD DVD製品を買った人は負け組・・・
落ち込まずに、壊れるまで使い続けてほしい物です。
今はコピーワンスといって、録画が1回しかできない放送になっています。
HD DVDに録画した番組はもう他のディスクへ移せませんから
HD DVDプレイヤーで視聴するほかありません。

HD DVDは東芝が推進する、DVDの正統な後継規格だ。
国内外の数あるメーカが集うDVDフォーラムで規格が承認されている。
技術的にもDVDで培われた手法を転用でき、コスト削減のメリットがある。
それをウリに、東芝はガンガン宣伝し、普及させようとしていた。
だが、そういった互換性を優先したためにDVDとディスクの構造が同じで、
片面1層あたりの容量はBD程上がらなかった。

また、当初はHD DVDのみの機能だったものがある。
映像/音声の圧縮コーデックの選択や、ベアディスクの存在などだ。
これらはBDの新バージョンに取り込まれ、機能的な差異がほぼ無くなった。
(BDはバージョンが付いていて、出来る事がどんどん増えている)
こう考えると、HD DVDはBDに良い意味で影響を与えたのではないだろうか。

市場では『性能での比較』になってしまったのも敗因だったに違いない。
単に一枚当たりの容量を比較すれば、価格が似たようなBDに傾くだろう。
BDはHD DVDに比べてノウハウが各社にあるため、生産コストも落ち始めている。
つまり、HD DVDが当初期待した、技術的な課題を削ってコストを削る手法は
数年の経過による技術向上でカバーされてしまったと考えられる。
そりゃそうだ、DVDプレイヤーだって発売から数年で激安になってしまった。
今ではTSUTAYAでいつでも5k円で買えてしまう。
BDは未だ製造の難しいメディアに他ならないが、
DVDがそうだったように、数年で東アジアな生産国の物が登場するだろう。
今DVD-Rの価格は国産品でも30?50円だ。
数十GBのディスクが数百円で買えるようになると、
HDDの定期バックアップも今より気楽になるだろうか。

BDはベアディスクしか使えないドライブばかりになりそうで怖い。
出来れば、カートリッジに入れてケースレスでも良いくらいだと思う。

それにしても青色レーザーディスクも身近になったものだな。
2003年頃にはまだ技術ショウの展示物に過ぎなかったのだが。
(DVD-Rがやっと普及し始めていた頃で超高かった)