諏訪湖と御神渡りと間欠泉

彼女の写真撮影のため、諏訪湖に行ってきた。全面凍結しており、一応氷の上を歩く事は出来る程だった。
まず御神渡りを見たが、湖の上には雪が積もってしまっており、肝心の隆起がかなり隠されてしまっていた。それでも裂けた様子はわかるので感動であった。

次に間欠泉を見に行った。諏訪湖には日本一大きな間欠泉があり、かなり正確な周期で熱湯が噴き出す。今は間欠泉センターがあり、吹き出し口が鉄管になっているが、ポンプ等はなく、吹き出す原理は自然の物だそうだ。すぐ近くまで寄って見る事が出来た。
吹き出す時刻は決まっているが、その直前に「そろそろ吹き出すと思われる」という放送が流れる。その後、吹き出し口を見ていると湯気が立ち上ってくるため、皆がワクワクしていると、ゴボゴボジャバーっと湯が噴き出す。その勢いは、ジェット噴射のようだった。センターは夏期、間欠泉と温泉を使ったプールになるそうで、今は温泉卵を作っていた。

氷の上を歩いて初島まで行く人が後を絶たず、警察が何度も警告を放送していた。毎年、氷が割れて落ちる事故があるからだ。諏訪湖は水中で温泉が湧いている箇所があり、氷が極端に薄いか凍らない箇所、『釜穴』が多数存在する。表面から見ると暗く丸いのだが、その上に雪が積もっていて氷の状態は解り難いときている。
もし釜穴に落ちたら、水面が暗く見える所を目指さなければならない。氷のある場所は導光され明るく、無い場所は水面で光が反射され暗く見えるからだ。パニック状態になると明るい場所を目指すために、実際は凍死より溺死する人が多いそうだ。釜穴に落ちたら外部からは助けられないので、変な方向へ行ってしまうと間違いなく死ぬ。