Cocoaセミナーへ行ってきた

今日はCocoaセミナーだ。
Appleジャパン本社のセミナールームで行われた。
Macプログラマに有名なHMDTの木下さんが講師だ。

東京都新宿区オペラシティタワーに着いた。
1階は地下のような扱いで、2階がロビーのようになっている。
ビルの中で働いている人は半袖のポロシャツで
ネックストラップを大量に掛けてる人が多い。何故。

エレベータの多さに唖然とする。2階から直接全階へ行けるようだ。
乗ると加速と減速で体重が変化する。耳もツーンとする。

32階のセミナールームにつく。Appleは内装も真っ白だ。
そうそう、知らない人のために一応断るが
Apple Computerは2007年にAppleへ社名変更をしている。
リンゴなコンピュータから只のリンゴになってしまった。

身分証明が済みルームに入ると、皆ノート型Macを開いていた。
参加条件はLeopardの入ったMacを持参する事なのだが、
MacBook率が案外高い。それで仕事してつらくないか。
俺、MacBook Pro。派手に起動音を鳴らしてしまった。俺自重。
全員がMacを広げている姿は異様だ。
同じ車好きのコミュニティがよくあるが、それに似た感覚だった。
後ろにヴォルヴィックが置いてあり、ご自由におとりくださいだった。

セミナーのお題は「ImageKit」だ。

ImageKitはLeopardの新機能で、クォーツフレームワークに含まれている。
どういう事が出来るのかというと、NSImageでグリグリ描画させるときの
細々とした計算が要らなくなる。また高度な画像処理をUIごと用意してくれる。
例えばiPhotoと同じ事を、ちょこっと呼び出すだけで出来るようになる。
更にNSImageを使う場合、手法を考慮しないとパフォーマンスに大きく響くが
ImageKitを使うと何も考えずに高速にやってくれる。
(というかiPhotoのために作ったフレームワークだと思うが)

OSXがはバージョンアップするたびに新機能を大量追加とうたっているが、
新機能のうち殆どはこういったフレームワークだったりAPIだったりする。
エンドユーザからはわかりにくいものだ。

追加だけなら良いのだが、一部のAPIは挙動が大幅に変わることもあり、
そういうのが原因で動かなくなったソースを目の当たりにすると
「アップルらしい」と、言わざるを得ない。
アップルの設計姿勢は、過去を顧みない、前しか見ない。
何も恐れずコロコロ変えてくるので、過去の資産をなかなか生かせない。

Leopardが未だにバグだらけなのも、笑って許してやる姿勢が必要だ。
Macの開発者は皆、そういう事情を心の中で共有している。
(実際、発売当初のTigerは最悪だったが、現行版は非常に安定している)

まったりした感じでセミナーは終わった。

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