あたなは音楽を聴く際、どんな機器を用いているだろうか。
普通の人は、ディスカウントストアで買える様なCD/MDシステムだろうか。
(すでにバブルの神器・ラジカセという言葉は死語らしい)
最近のこういったシステムの場合、スピーカは別体となっていることも多く、
カスタマイズ性に富んでいるように見える。
が、カスタマイズなんてしなくてもかなりいい音が出てしまう。
良い時代だと思う。
ところで、本当に安いシステムで聴いていると、
満足できなくなってくる人もいるだろう。
そういう時にまず一番効果的なのは、アンプとスピーカを変える事だ。
実は、プレーヤ部の変更で音が見違えるほど変わるかというと
凡人には殆ど分からない。個人差はあるが、聞き比べればわかる程度だ。
安いシステムでは、プレーヤが本来出している音までは再生しきれていないことが多い。
例えばスピーカはユニットもエンクロージャも小さくなり勝ち、余裕が無い。
アンプといえば、電源はノイズに弱く、パワーも小さいことが多い。
結果的に、音の一部が殺されてしまう。
無論、そうやってコストを落としているわけなので、それ自体は問題ではない。
エンドユーザが満足していればそれでいい。
まず、スピーカを変えるだけで音が大きく変わる。
良し悪しはおいといて、そうやって楽しむ人は多い。
スピーカーケーブルで音が変わるのを分かる人はそう多くは無いが
スピーカー自体で音が変わるのは誰にでも分かるレベルだ。
iPodや小さい携帯プレーヤで音楽を聴いている人は、
一度そういう大き目のシステムにつないでみると、
そのプレーヤの本領が発揮されるのを目の当たりに出来る。
歌の陰に隠れて聞き取れなかったコーラスの歌詞や
ハモっているときの副旋律がハッキリ聞こえるようになるイメージ。
もちろん、良い音を聴きたいだけなら、良いヘッドフォンを使えばいいのかもしれない。
だが、スピーカーで聞くのとヘッドフォンで聴くのでは「自然さ」が違う。
スピーカで聴くと、部屋の壁の反響音や、振動で音が色づく。
きっとピュアオーディオが趣味の人は、こういった部分を楽しんでいるのではないだろうか。