心が痛い
実は医者に、心臓が変と言われている。
どんな風に変かと言うと、音が変らしい。
不整脈なのは昔から知っているし、心電図をとっても問題ないのだが
ストレスを抱えた状態になったり、熱があったりするとヤバイ。
寝ている間も、突然、動悸で目が覚めることがある。
まあコレは幼稚園児の頃からだけど。
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ウチの親父は、かなりわがままな上に短気だ。
10年以上前だがこういうことがあった。
朝は母が親父を起こすのだが、遅くなってしまう事がある。
その日は親父にとって絶対に会社に遅刻できない日であった。
だから朝は家を出るまで、母に絶えず罵詈雑言の嵐。
結局会社には間に合った。
最近は特にひどい。
短気だから、待つことができない。他人に待たされる事が一番嫌いなのだ。
先日、親父は母と弟を連れて、遠くへ車で買い物に行った。
弟は大学に入学するに際してスーツを買うことになったわけだ。
「ちょっとスーツ買ってくる」と親父に告げて、買いにいった二人であった。
しかしスーツってのはパッと買える代物ではない。少々時間がかかるものだ。
選ぶのにも、合わせるのにも時間が要る。
だが親父には耐えられなかった。
あろうことか、一人で怒り出して勝手に帰ってしまった。
残される二人。結局、二人は電車で帰ってきた。
親父と店に行きたくない。
親父は、サービス業の店員が客に対して下手に出ている事に漬け込んで絡む。
どう絡むのかというと、どうでもいいウンチクを店員に話し始める。
「?は??だよね!」
「ええ。そうですね」
「でも、アレより最近は?の方が人気あるんでしょ?」
「は、はぁ…そう、ですね」
「やっぱ?はダメだよね、あんたもそう思う?あ、やっぱそう思う?ははは」
「…はぁ、えぇまあ…(ニコニコ」
「じゃあなんでそれ売ってるの?やっぱり買うバカな客がいるの?」
「ええ、結構売れてるんですよ。(ニコニコ」
親父を子供の頃から面倒見てる親戚のバッチャはこう言う。
「(うちのおかんの名前)はえらい。離婚しなかったから」
まったくそうだと思う。
独りよがり(ワンマン)。
実家の近くでは湘南国際村という、ちょいとセレブな住宅地がある。
その住民は、アウトレットなマーケットがお好みで、服や骨董品などを近くのフリマなどに買いに行く。
親父もそれに参加してくる。そこまではいいのだが、帰ってきてからこんなことを言いだす。
父「なあSEECOM、高額所得者の趣味はこれなんだよ。わかるか?」
俺「あんた無所得者じゃん」