一年は短い

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 Mac miniを買ったのは良いのですが、OSXが10.3でパンサーでした。今は10.4Tigerが発売されており、新品のMacが古いOSなのはありえないので、AppleがUp-to-dateプログラムを発行しています。それを利用することにしました。で、今日届いたわけです。
 主なアップデート内容は、バグ消しと新しい機能です。Spotlight、Dashboard、Automator、SafariRSS等など…。大幅な変化は見た目にはあまり表れていません。実は内部の各種ライブラリやエンジンがさらに洗練されたりしていまして、その変化は使ったときの操作感に表れます。また、OSXには新世代フレームワークCocoaの開発環境(要はOSX用アプリケーションを作るためのソフトとか)が標準で付いてくるのですが、この主ツールであるXcodeが2.0にアップしていましてこれを使わない手はありません。
 実はMacOSXはバージョンアップを重ねるごとに、利用できるAPIを含めたフレームワークが拡張されるため、最新環境で作ったアプリケーションは古いOSXでは動きません。もちろん、バージョンクロスデベロップ機能があるので問題はありませんが、最新環境の方が開発をしやすいというか、ソフトウェア開発に便利な機能をたくさん使えるのですよ。世代を重ねるごとに、オブジェクト指向でよりエレガントな開発が可能になるのです。(その代わり、Cのハードウェア意識の様な泥臭さが消えていくので、速度は殺されるのかもしれません)

 正直、MacOS X for x86が出たらWindowsあまり使わなくなると思います。このOSの面白いところは、市場が本気でOSXアプリケーションを作ろうと思えば、おそらくWindowsのイライラを解消できるところです。BSDに秘められた可能性を引き出しているという観点からも、非常に評価できます。Macをオモチャかなんかだと思っているのであれば、それは大きな損です。道具は使いこなしてこそです。今パソコンをなんとなく使っている人に、どれだけ使いこなしているのか聞いてみたいものです。たとえば、検索などを含めた便利な機能を使っていますか?それを使えば1操作で済む事を、わざわざ2,3操作していませんか?パソコンは時代で使い方が変わるものです。バージョンが変わったり、OSが違ったりしても当然変わります。それも、大変化をすることがあります。おそらく今の私にはWindows3.1を活かす使い方はできないでしょう…。それを抵抗に感じてしまうと、この業界やっていけないのよ!

 今の車は、アクセルはエンジンにつながっていません。アクセルを踏むということは、アルプス電気さんなどのアクセル用アナログセンサ(ゲームセンターのレースゲームのアクセルみたいなもん)を踏むということになります。ブレーキやハンドルはちょっと違うのですが、基本的に同じです。
 実は、アクセルやブレーキ、ハンドルのレバーとつながっているのは、制御用コンピュータで、それが車の個体差や運転のしにくさを吸収しています。つまり、実際に車を動かしているのはコンピュータで、運転手はそのコンピュータに「こんな具合で走ってよ」と曖昧な指令を出しているに過ぎないのです。だから最近の車をいじるのはすごく難しく、素人には手が出せないようです。車だとブレーキやハンドルが完全に切り離されているわけではありませんが、すべての操作系がコンピュータを介しているのは旅客機や戦闘機等です。これらはマジでコンピュータに頼り切っていて、計器すらすべてディスプレイに表示された画像です。コンピュータがエラーを起こして止まったとしても、回避策が何重にもあるので問題はない事になっています。むしろ、人が操作するより安全になります。事故は必ず、ヒューマンエラー(人的要因)で起こるのですから。