知っている人は知っているが、俺は叔父と仲が良い。母方の弟である叔父には、俺が赤ん坊の頃からお世話になっている人なのだ。俺にとっての兄であり、第二の親父とも言える存在である。(リアル親父には悪いが…)
俺とは20数歳離れているが、叔父の独身時代からの付き合いで、結婚式に出席しているし、お酒やタバコもこの人から教わったようなものである。もっとも、タバコは吸いませんけど。また、叔父は母方の実家に住んでおり、そこは田舎であるので、田舎独自の遊びをいろいろ教わった。笹とクモの巣を使って虫取り網をこしらえたり、エビガニ釣りをしたり、山菜を取ったり…。夕方は風呂釜に山から拾ってきた木の枝をつっこんで湯を沸かすのです。夏場は、夜に外に出るとホタルがフワフワしてます。空を見上げれば、真っ暗なので天の川もうっすらと見えます。となりのトトロを思い出せお前ら。だが、車がないと本当に何もできないところです。関東なんだけど。っていうか、千葉ですけどね!
んで、その叔父には二人の娘がいる。俺の従妹である。当然ながら、赤子の頃から遊んだりしている。正直、人の成長の実際を客観的に見たのはこいつらが始めてだ。ある意味、俺の妹だと思っていた。
ガキの頃はひたすらに遊びたい盛りで、俺が訪れるだけで飛び上がって喜んでいたものだが、今では反応も「あ、来たの?」という感じである。それは悪い事では無く、家に親父が帰ってきて「あ、おかえりー」と言うのと同じものだ。簡単に言うと家族化してしまっているのである…。叔父のせいだが。叔母とは血がつながっていないわけだが、息子同然になっている…。呼び方も当然名前を呼び捨て。そういう環境である。
で、その叔父とはある約束をしていた。「SEEが働くようになったら、初任給でお酒をおごれ」
約束をしたのは、俺が幼稚園児の頃だから相当長いスパンである。しかし俺はこの約束をず????っと覚えていて、今日それを果たすために千葉にやってきた。叔父も当然、それを覚えていたわけで、ちゃんと守ろうとする俺の姿勢に感動していたようだった。食って、飲んだ。→10800円。高すぎだろオイw。まあいい。
二次会。今度は叔父がおごるという。行きつけのスナックに連れて行かれた。叔父は唐突に、俺を息子と呼んでママに紹介していた。そう、叔父は息子が欲しかったのだ。妻と娘二人という女家族なので、愚痴や男の相談相手が欲しかったのだ。ママは「あれ?子供はおねーちゃん二人じゃなかったの?」と怪訝そうな顔をしていたが、俺も調子よく息子をしていた。息子であっても違和感が無い関係なので、別段、問題があるわけではない。叔父曰く、俺が長男で、その妹に二人の娘がいるらしい。ママ納得。俺が抱いてきたイメージが叔父からオフィシャルになってしまった。もう知らん。娘の心配話をする叔父。それを聞く俺とママさん。
叔父「オーストラリアに留学したいって言うんだよ!?」
俺 「させられるならさせた方がいいんじゃないか?かわいい子にはなんとやらだし」
ママ「旅をさせろね。どんなに心配したってしょうがないわよ」
叔父「そうはいうけどな?」
ママ「そのうち青い目のニーチャンつれて帰ってきたりしてね!」
俺 「ははは」
叔父「それはいやだー!俺は娘を愛してる!愛してるんだ!」
ママ「いいかげんあきらめなさいよ?。もうどうせ処女じゃないわよぅ」
叔父&俺「Σ(゚Д゚)ぐふぁ」
叔父「あんた…あんたねえ(ノд`)そういうことを…」
俺 「⊂⌒~⊃。Д。)⊃もうだめぽ」
ママ「まーいいから。歌え歌え?」
家に帰ると熱が出てきたモヨリ