LANケーブルの修理

仕事に疲れて何もやる気がなくなると自分で仕事を作り出す。

以前ストレスフルな状態になった時は、社内からありったけのホワイトボードマーカーを集めてインクを補充しまくって一日を過ごした。

今日はツメの折れたLANケーブルに悩まされていたこともあり、コネクタを交換修理することにした。ハード屋さんの棚をあさると、RJ45コネクタはすぐに見つかった。でも「かしめ工具」が無い。

工具の所在を探して回ることにした。
自分の課に無いなら、部内で探すことになる。部員は100名以上いるから、誰か知ってるだろう。でも流石に全員に聞いて回ることはできない。メーリングリストで聞いても良いが、部長が見たら仕事サボってなにしてんだ状態になりかねない。
よく話をする電気系エンジニアを10名ほど見つくろって聞くことにした。

すると皆、見たことが無いという。どうも部内には存在しない可能性がでてきた。あらゆる圧着工具がそろってるのに、RJ45だけないんか。社内設備などを担当する工務課や、装置を作る製造課ならありそうだという。そりゃ製造課にいけばあるだろうが…。
ところで手軽に「貸して」で貸りられるのは開発課や工務課くらいだ。製造課は工具がなくなれば事故につながる。航空機の整備工場で工具がなくなると大変な騒ぎになるが、同じくらい難しいだろう。一時的でも貸し借りはさせてもらえない可能性が高い。
工務課にはそもそもコネクションが無い。知りあいの知りあいまで頼んで探してもらう必要が出てくる。普段の仕事でも分野外の事を推し進めるためならそんなこと日常茶飯事だが、こんな遊びに巻き込むのも気が引ける。

以前、工務課の方に蛍光灯を替えてもらった事を思い出して取り次いでもらったところ、自分のいる開発部にあるとのことだった。マジか。よくよく調べると、よりにもよって自分の課内であった。昨年、組織変更の吸収合併があった時に紛れ込んだらしい。ようやく発見したときには夕方になっていた。

工具には、RJ45のコネクタとコネクタカバーがセットで保管されていた。とりあえずLANケーブルを修理できたので満足だ。