最近のニュースを見ているだけでは謎だらけの問題です。
ちょっと表題の件について個人的な妄想を含めながら
つらつらと書き連ねていこうかと思います。
中高生に分かるレベルにすることが目標。
国歌斉唱しない・国旗を嫌うといった教師は、
若い世代ではなく、年をとったベテラン先生が殆どだと思います。
というのも、日教組(にっきょうそ)の歴史的経緯で
根強い、反戦・平和主義が背景にあり、
その影響をモロに受けたのがベテラン先生の世代だからです。
国という組織に素直になると、戦争にも何の疑いも持たず参加してしまう。
だから素直になるのはいけないことなんだ、という
100歩ほど譲って、良い意味で見れば自立した意識ですね。
日教組は、教師の労働組合です。
戦時中に生徒をお国のためと戦場に送る仕事をさせられた教師は多く、
その反省から、日教組の一部では子供の思想教育に過敏になっています。
その他、反体制的な面もあり、昔は共産主義の理想論が非常に盛り上がっていました。
ただ日教組の中にも穏健派と、上記のような反対派が存在しているので、
一概に日教組だからどうとは言い切れない面もあります。
思想教育とは、物事を判断するための考え方を植え付ける事であり
一種の洗脳とも言えますが、人は誰かの思想を見て自分の思想を作るので
必ず誰かしらの思想の影響を受けています。子供なら親でしょう。
戦時中は、国のために戦って死ぬことが美徳であるという教育を
国家主導で行っており、若い人たちは自分なりに噛み砕いて信じていました。
(人間、理屈抜きに理解しようと努力すれば納得できてしまうものです)
反対している教師は、国歌や国旗を何の疑問もなく生徒に示すのは
思想教育に当たると考え、反対の意思を示すためにパフォーマンスとして
わざわざ式典で目立つ行動を行っているのです。
教師側の意図として生徒の前でやる意味があるのかどうか分りませんが
昔からこういった教師は少なからず居たようです。
それを、話題性があるからとマスコミが取り上げてしまったため
橋下さんが、これはまずい見過ごせんと行動にでるに至ったわけです。
その結果さらに意地の張り合いのようになってしまい過熱。
それをマスコミが取り上げ、今ではメジャーなニュースネタです。
普通、このような行動をした労働者がいれば経営側と労組側の双方で問題になり
労使間の協議に持ち込まれてどんどん揉み込まれていくはずですが
何しろ学校はイメージダウンで倒産などしないので労使協調路線などありません。
ですので、同じような考えを持ち行動にでる教師は今後も現れると思います。
教師は学校が職場であり、職場での不満は職場で主張するのが当然ですが
学校は公共性の高い施設でもあるため問題になってしまうという
抗議のやり難さもありますね。
国歌や国旗は、普通に考えれば自分が生まれる前から用意されており
あたりまえのように見てきたわけですから
思想教育に当たるかというと、そういうわけではないと思います。
親と同じで、子供が自由に選択して決定するものではありません。
この点については、誰もが異論ないはずです。
ただ、そこに意味を求めだすと話は変わってきます。
入学式や卒業式で「国家」を持ち出す「理由」と「意味」を、です。
例えばオリンピックは国家間の戦いですから、持ち出す意味がありますが
小さな小さなイチ学校のイベントに国家を持ち出すのはなぜか。
それが思想教育なのではないか?ということです。
国を、個人や学校を含有し形作る尊厳のあるものと捉えている人ならば
式典を尊厳のあるものにするために、国を持ち出していると理解できますが、
個人は個人、学校は学校、国は国、と別レベルで捉えている人から見ると
国に学校は関係ない!という意識になってしまいます。
物事を、ミクロで考えるか、マクロで考えるかの違いかとも思います。
個人的には、バランス主義で物事を考えるため
なんでもミクロで考えて自分の周囲を最優先であれこれ言う人は正直嫌いですが、
それがラクに自分や家族を守れる方法である事は間違いないです。
そういう人が沢山いても不思議ではありませんし、
それでずっと生きてこれたのであれば、それはそれでいいのかもしれません。
決して醜悪な気持ちからくる行動ではないのだと思ってます。
とまあ、国歌を歌わない教師のニュースを解説してみた。