なぜ光学式マウスはレーザー方式の方がトラッキング精度が高いのか。
レーザー光は、方向、強さ、周波数が一定の特殊な光で、
反射などで位相がずれると干渉しやすい。
つまりコヒーレント光なので、微細な凹凸を検出しやすいわけ。
分かりやすく言うと、
光が反射した位置が少しでも違うと、その差が大きく現れて見える。
小さいデコボコでも、それが光の特性でクッキリ現れる。
レーザー光というのはそういう特徴がある。
MicrosoftのBlueTrackは別のアプローチで精度を上げている。
青色の短い波長の光を使う事で、
波長の長い赤色の光よりも微細な凹凸を検出できる。
これはブルーレイディスクと同じアプローチ。
より細かい凹凸を読み取りたければ、波長は短く。
同時に高精度なセンサと、適切な照射角度を組み合わせている。
極めつけ、最新のロジクールのDarkfieldレーザトラッキングというのもある。
これはガラスなど、光が反射しない透明な素材でも使える。
暗視野顕鏡法という、光を当てた物体の散乱光を検出する方式であり、
照明に透かしたクリスタルアートの模様を見ているような状態になる。
1.5μm程度のキズや粒子が1mm四方に44コあれば正確に検出できるらしい。
(完全にキレイで純粋なガラス板の表面を指で1回なぞるだけでそれを超える)