新型スイフトが発表された。
私は今、スイフトSE-Zという車種に乗っているが
SE-Zは2004年までの型で、古い。
現行スイフトは2010年(今年)までの型となる(はずだ)。
いつもお世話になっているディーラーに遊びに行き、話を聞いてきた。
実はスズキのディーラーは、販社直営店が少ない。
なので直営店を探してひいきにするようにしている。
店長は「新しすぎてわからん!」と、営業マニュアルを直接見せてくれた。
先日、スイフトの営業説明会に行ってきたばかりだそうだ。
新型スイフトは、現行スイフトと見た目が殆ど変わらない。
せいぜい、目(ライト)がツリ目気味になり、
フロントとリアのU字ラインを強調したくらいだ。
営業としては、非常に売りにくいと困惑していた。
しかし実際にはシャーシから再設計されており、
ほぼゼロから造り直されている完全な別モデルである。
そのため、全体のサイズが少し広がっており、
ホイールベース(前輪と後輪の幅)やトレッド(左右の幅)も数センチ伸びている。
少なくともスペック的には走りに影響しそうな部分も含め、
世界戦略車として改善されたと見ていい。
また、排気口が見えなくなっている点について触れておいた。
最近の軽自動車は排気口が下向きに付いている。それに倣った形だと思う。
内部は現行車種からかなり変わっている。
ワゴンRスティングレイのようなシルバーラインが左右から伸びており
センターなど本当にキザシにそっくりだ。
スピードメーターは200km/hまであり、シートはバケットっぽくなった。
各箇所のデザインもシャープでスポーティーな雰囲気が押し出されている。
また、全体的な質感が1ランク上の車種のようになった。
プラスチックな廉価車種という印象は非常に改善されている。
まだ試乗していないのでなんともいえないが、数値では
ボディの捻れ改善、サスペンション強化で
カーブ時の沈み込みが欧州車のBセグ並になっている。
(ちなみに最悪なのはFit。確かにふわふわ)
また、ステアリングに変更が加えられており、
中央にある時が一番センシティブになるようになっている。
(これはハンドル操作にアソビがなくなったという意味であり、微妙ではある)
そんなわけで、見た目より走りの強化が目に付く。
技術屋の端くれとしては、この変更コンセプトは悪く無いと思う。
むしろ、車としての大切な何かを忘れていない点が良い。
個人的に国産車のBセグメント車種は、スイフトが一番走りやすい。
その点を加味すると、試乗が楽しみでならない。
現行スイフトは生産調整に入っており、
エコカー減税・補助金目当ての人に売れているようだ。
軽自動車のスズキ、と呼ばれる程、スズキは軽を売っている。
しかし当のスズキとしては、普通車を売りたいそうである。
軽自動車は安く、街乗りには最適だが、
長距離には向かず、エンジンの回転数を上げれば寿命も縮む。
エンジンを真っ黒焦げにする客も後を絶たないらしい。
なお、スイフトの試乗は9/20あたりからになるが
試乗特典があり、粗品をもらえる。