情景とエゴ

私は本を読むと情景を思い浮かべるが、
この情景は読者により千差万別なのだ。
それぞれ違う情景で、それはフリーだと言える。

この情景を固定化して提供するのがサウンドノベルだ。
サウンドノベルに関わらず映画やアニメも同様だが
これらにおける情景には著作権がある。

後者の良い所は、制作側の意図する情景を
より正確に伝えられる所。
つまり制作側主導なのだ。勝手な想像を許してくれない。
悪く言えば、本より独り善がりだという事になる。

俗にいうクリエイター職の人は
自分の中にしっかりした色を持たないとやっていけないからか
自己中心的と言うか、我が強い人が多いという偏見があるのだが

それが現代の文化的コンテンツの性格まで決めてしまうのならば
すこしばかり謙虚に頭を冷やすべきだと思う。

二次創作の世界は、フリーな作品ほど盛り上がり面白くなる傾向がある。
画が決まっているアニメやマンガの二次創作で、
画や既存の設定を大幅に裏切る人はあまりいないだろう。