SoundBlaster X-Fi XtremeGamer

注文していたサウンドカードが届いた。
サウンドカードはビデオカードと同じくらい、音質や性能を体感できるパーツだ。
でも最近はオンボードサウンドとCPUの性能がとても高いためか、
昔ほど処理速度を上げるパーツとしては重要視されていない。

それまで使っていたSoundBlaster Live!がWindows7で使えなくなったため
新しく購入することにした。流石に古すぎたか。。。

SoundBlasterで現行の製品はX-Fiシリーズだが、
高性能DSPを搭載しているのは一定以上の製品に限られる。
(Sound Blaster X-Fi Xtreme Fidelityオーディオプロセッサ)
今回購入したXtremeGamerは、そのDSPを搭載している一番廉価な製品だ。

音質は確かに良くなるが、それよりも音を自由に扱えるようになる。
例えば、普通のオンボードサウンドだと通常16bit/48kHz固定であるが、
カード側で処理すれば24bit/192kHzまでの広範囲で再生できる。
ASIO対応なのでWindowsのミキサーを通らず、精神衛生上よろしい。
MIDI音源としても、Live!より同時発音数が増えて設定の自由度が上がった。
オマケ機能で、カードの出力ビットの余剰を生かす音質向上機能が充実。

Windows Vista以降ではサウンド周辺がずいぶん変わってしまった。
DirectSoundやMMEが、直接ハードウェアにアクセスできなくなってしまったのだ。
もうこれらによるハードウェアアクセラレーションできない事を、皆ご存知だろうか?
DirectSound3Dによるサラウンド効果などが使用できないので、気付けるはずだ。
ただ、ASIOやOpenALのようなアプリケーションレベルAPIであればアクセス出来るため、
アクセラレーションを使用できる。例えば、EAXにはALchemyで対応している。

また、XPまでではOSレベルでサウンドカードのミキサーをいじれたが、
Vista以降ではOSのミキサーとカードのミキサーが分かれている。
(Vista以降のミキサーはアプリケーションレベルになってしまっている)
したがって、カードの機能に触れるにはドライバや専用アプリからのみとなる。
高度なミキサーやエフェクタを扱うため、Creativeコンソールランチャというツールが付属している。
コンソールランチャはDAW環境でも呼び出せるようになっているらしい。
PCサウンドの世界の新しい常識を垣間見た気分である。

X-Fiは3つのモードを持っており、用途で切り替えられるようになっている。
モードにより、数多くの機能が適切な設定になる。(モードごとに設定はカスタマイズ可)
例えば、エンターテインメントに特化したモードでは音質向上機能がONになるが
オーディオクリエイションモードにするとビット/周波数の維持が最優先のためOFFになる。
ビットマッチ再生やビットマッチ録音ができるのも、特徴。

MIDIのサンプル